ドイツのケルン大司教区代表団6人が来校しました

9月30日、来日中のドイツ・ケルン大司教区代表団の6人が本学を訪問し、関係者との交流を行いました。

ケルン大司教区は、東京大司教区と1954年に友好関係を築いて以来、60年以上にわたり物心両面で多大なる支援を行っています。東京大司教区内の多くの教会がケルン大司教区からの援助で建てられています。

本学においては、1957年法学部および1962年理工学部の設置に際して多くの援助をいただきました。さらに、2015年4月に、6番目の本学海外拠点として、ケルン大司教区所属のカトリック大学共同体ケルン(Katholische Hochschulgemeinde Köln:KHG)の建物内に「ケルン・オフィス」を設け、ドイツに留学する学生の支援活動にあたっています。

理事長、学長らと懇談しました
さまざまな話題で和やかに懇談

団長のグイド・アスマン大司教区総代理、ナディーム・K・アマン ユニバーサル教会部長をはじめとする代表団は、佐久間勤理事長や曄道佳明学長を表敬訪問しました。
本学からは、理事長、学長の他、サリ・アガスティン総務担当理事、永井敦子学生総務担当副学長、川中仁神学部長が出席し、和やかに懇談しました。

理工学部教授でもある曄道学長は理工学部設置にあたって多大な援助をいただいたことへのお礼を述べ、永井副学長は留学生への奨学金支援について謝意を表しました。
また、外国語学部ドイツ語学科の通常カリキュラムで年間50人程度の学生をドイツに派遣していることなどが紹介されました。

キリシタン文庫を視察しました
佐久間理事長の説明で史料を閲覧

続いて、代表団の一行は佐久間理事長の案内でキリシタン文庫を視察しました。
同文庫が所蔵する「教皇グレゴリウス13世肖像画」(1585年銅版画)や高札「がれうた渡海禁止」(1639年木製/墨書)などの貴重な史料を熱心に閲覧し、同文庫所長でもある佐久間理事長の説明に耳を傾けていました。

同文庫の史資料収集にあたっては、ケルン大司教区からの寄付もいただいています。

カトリック・イエズス会センターでは留学生などと懇談しました
代表団とともに全員で記念撮影

その後、カトリック・イエズス会センターを訪問。同センター職員のディマンジャ・プリンスさんの進行で、「フリングス・ヘフナー・マイスナー・ヴェルキ4枢機卿奨学金」を受給し、本学で学ぶ留学生と懇談しました。

「フリングス・ヘフナー・マイスナー・ヴェルキ4枢機卿奨学金」は、ケルン大司教区が推進しているミャンマーのカトリック教会援助に協力し、本学がケルン大司教区からの寄付を原資として設立したものです。ミャンマー司教団から推薦されたカトリック信者の学生を留学生として受け入れ、勉学や生活を支えています。

懇談に参加したのは、大学院に在籍する、ザウ セス ミョウさん(言語学専攻博前1)、ザ ヘイン タイさん(グローバル社会専攻博前2)、シオ ナウ ナウさん(地球環境学専攻博前2)、シンワ ノウさん(グローバル社会専攻博後2)の4人。いずれもミャンマー国籍の留学生です。それぞれが自己紹介とともに、現在行っている研究内容と将来の夢や目標を語り、奨学金の支援に心からの感謝を述べました。

懇談後、ソフィアキャンパスミニストリーの学生も加わって参加者全員で記念撮影を行い、笑顔のうちに同センターをあとにしました。

アルペ国際学生寮も訪れました

また、10月4日には、代表団のアスマン大司教区総代理とアマン ユニバーサル教会部長が、信濃町にあるアルペ国際学生寮を訪れました。
総務担当理事と学生センター職員が寮内を案内し、ケルン大司教区からの学生支援に対して感謝の気持ちを伝えました。

上智大学 Sophia University