都市研究をテーマに共同研究の活性化に期待
5月22日から27日まで、米国の協定校であるフォーダム大学と、都市研究をテーマにした研究交流プログラムが四谷キャンパスで開催され、本学の教員16人と同大の教員9人が参加しました。
このプログラムは、昨年5月に曄道佳明学長が同大を訪問した際に、研究交流の提案を受けて実現。両大学の共同研究を促進するために、それぞれのテーマに基づいて教員を選定し、マッチングの機会を設けました。従来、海外の大学との研究者交流は、教員間で行われることが多かったですが、今回のように大学間での教員交流を行うのは、本学にとって初の試みとなりました。
期間中は、本学教員による2つのフィールド調査も行われ、フォーダム大学の教員が参加しました。総合グローバル学部の稲葉奈々子教授が主導したグループは、貧困をテーマにホームレスや難民を支援する施設の見学を中心に調査を行いました。また、国際教養学部の渡邉剛弘准教授によるグループは、都市の生態学をテーマに、池の水質改善を目的としたかいぼりや、河川管理プロジェクト、環状7号線の地下調節池の見学などを行いました。26日には、国際研究共同フォーラムが開催され、両大学の教員が長時間にわたり討議を重ねました。
江馬一弘学術研究担当副学長は、今回のプログラムを「本学にとって初の試みとなりましたが、両大学から意欲あふれる教員が集い、有意義なプログラムとなりました。実際に共同研究に着手するチームもおり、今後の発展に大いに期待しています。今回は都市研究の分野に焦点を当てた交流でしたが、この取組みをきっかけに、他大学ともさまざまな分野で研究交流を重ねていきたい」と振り返りました。
フォーダム大学について
フォーダム大学はニューヨークにある私立総合大学で、本学と同じカトリックイエズス会を設立母体としています。全米の大学の中でもランキング上位に入る大学で、特に少人数による質の高い教育プログラムに定評があります。