言語教育研究センター主催「第3回上智大学留学生日本語スピーチコンテスト」が6月29日に開催されました。本学で日本語を受講中の留学生が、学習成果を公の場で発表する機会として、初級部門・中上級部門の2部門で行われました。
当日は一次審査を通過した各部門5人の学生が登壇。計10人の出身国は8カ国にわたり、日本に来て驚いたことや苦労したこと、家族や将来の夢などバラエティーに富むスピーチが披露されました。100人近くの来場者は、留学生のスピーチに真剣に聞き入っていました。
言語教育研究センター長の吉田研作特別招聘教授や、公益財団法人国際文化フォーラム事務局長の水口景子氏ら5人が、内容・構成・言語の明瞭さ・話し方などを考慮して審査を行いました。
中上級部門の優勝者はブルガリア出身のポリーナ・アラバジエバさん(グローバル社会専攻)。スピーチのタイトルは「おじいさん辞書で検索」。アラバジエバさんは、ネットでの情報検索が便利な時代でも、自身の祖父母や身近な高齢者から心に残る多くの貴重なことを教えてもらっていると語り、これからも高齢者を大切にしていきたいと表現力豊かにスピーチしました。
他の入賞者は以下の通りです。中上級部門準優勝:ディアナ・リバコワさん(ベラルーシ・国際教養学部)、初級部門優勝:エミー ジェイン・コーさん(フィリピン・SAIMS)、同準優勝:許月さん(中国・地球環境学専攻)。優勝者には10万円、準優勝者には5万円の学習奨励費が授与されました。今回から創設された審査員特別賞には、中上級部門のダリア・カラショーワさん(ロシア・国際教養学部)が選ばれ、ソフィアグッズが贈呈されました。
コンテストでは、LLCで英語とイタリア語のチューターとしても活躍しているテシ・リッゾーリさん(イタリア・国際教養学部)が、落ち着いて司会の役目を果たしました。また、留学生のスピーチ練習に協力している課外活動団体「Lingwave」の学生が、当日も応援に駆けつけて出場者と喜びを分かち合いました。