サンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使による講演会を開催

サンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使

5月10日、2号館国際会議場にてサンジェイ・クマール・ヴァルマ駐日インド大使による講演会が開催されました。この講演会は、インド独立75周年および日印国交樹立70周年を記念して企画されたものです。冒頭、曄道佳明学長および佐久間勤理事長が挨拶したほか、経済学部長の網倉久永教授が日本とインドの経済的協力の実績などについて紹介しました。

東南アジア、ヨーロッパ、アフリカなど世界中の国々において長年にわたり、外交活動に携わってきたヴァルマ大使は、講演に先立ち、活気あふれる若者たちこそが民主主義を推進していく上で最も力強い存在であると学生たちに語りかけました。そして独立後のインドの経済発展を振り返りながら、日本からの経済的および技術的サポートが欠かせないものであったと感謝の意を示しました。

力強い成長を続ける同国の経済状況について、大使はコロナ禍においてもGDPが8%以上もの伸びを見せたことについて言及。スタートアップ企業の国際的躍進など、ビジネスの現場の状況についてもわかりやすく解説しました。また、同国では女性の社会進出が加速化していると述べ、IT関連企業の就労者の約5割を女性が占めることや、女性の理工系分野の就学率が世界トップであることを紹介しました。

大使は先日行われた日印首脳会談の成果にも触れ、「世界における外交関係は、公益を追求するための戦略的パートナーシップにシフトしている」と述べて今後も日印が協働していく重要性を強く訴えました。

学生からの花束贈呈

来場者との質疑応答が行われた後、学生からからヴァルマ大使に花束が贈呈されました。講演会には同国出身の留学生も多数参加し、大使を囲んで歓談するなど終始和やかな雰囲気のうちに閉会しました。外交のスペシャリストとして豊かな経験を持つ大使から、経済そして歴史の観点から日印の関係性を直に学ぶ貴重な機会となりました。

上智大学 Sophia University