毎日を実りある時間に。挑戦と成長を重ねたインドネシアでの学びの日々

■名前:林 菜月
■学部学科・学年(留学当時):外国語学部ポルトガル語学科2年
■留学時期:2024年8月
■留学先(国・大学):インドネシア共和国/サナタ・ダルマ大学
■留学形態:実践型プログラム/グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)

上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。

プログラムに参加しようと考えたきっかけは何ですか。

今まで海外に行ったことがなく、座学以上の経験を大学二年生までに経験したかったためです。また、自費で海外に行く必要があり、必要な費用に見合う学びを得られるプログラムを探していました。

留学先(国・大学)はどのように選びましたか。

国には強いこだわりはありませんでした。意識していたことは、多くの人と英語で話す機会があるかどうか。自分にとっての挑戦になるような機会にしたいと思っていました。実践型プログラムは、それぞれのプログラムに特色があって、自分がワクワクするプログラムが見つかると思います。

留学前に不安に感じていたことはありますか。

何もかも不安でした。自分の英語力にも、飛行機や現地での暮らしにも不安がありました。ただ、楽しみが勝っていたので、不安なことは友達に聞いたり、日常的に英語に触れたりして自分なりに不安を解消するようにしていました。

留学のために準備しておいてよかったことはなんですか。

二点ありまして、まずは参加国・滞在国のことを知ることです。「郷に入れば郷に従え」と言葉もありますが、自分の当たり前を押し付けないようにしないように、宗教や文化など、参加する国について調べておくことは大事だと思います。

もう一つは、自分だけの目標を立てておくことです。「毎日3回は自分から話題を振ること」「寝る前に話したかったけど英語が出てこなかった文章を翻訳すること」など、自分なりのルールを決めることで、より実りのある時間になると思います。

大学や学生の雰囲気はどのようなものでしたか。

フィールドワークで、竹の置物を他国の学生と一緒に作っているところです。

皆さんとても明るかったです!また、それぞれ自国への愛がとても強かったです。自分の国の宗教・政治・歴史など日常会話の中でたくさん考えを聞かせてくれました。自国の将来を背負っているという意識をもって学んでいる学生が多く、見習いたいと思いました。

どのように交友関係を広げていきましたか。

仲良くなった学生との写真です。ワーク中の休憩時間に撮りました。

私の場合、遊びに行くことでしたね。午後に人気観光スポットに行って、そこで恋バナや各国の文化についての話で盛り上がりました。同じ空間を共有しながら、自分を知ってもらうことが交流を深めるために必要なことだと思います。UNOもしました!とっても楽しかったです。

授業の様子、学習内容、試験などは日本と比較して違いがありましたか。

能動的な学びが主でした。講義で聞いたことを仲間と意見を出しあったり、フィールドワークで学んだことを仲間と共有して、最終発表に落とし込んだりと、誰かに学んだことを共有することの重要さを実感しました。

学業以外でもっとも力を入れたことは何ですか。

常に笑顔でいることです。初めての海外で2人部屋、かつうまく英語で話せなかったので正直疲れました。でも、一生にない経験をさせてもらっているという意識の元、毎日を最大限活用したいと思っていました。笑顔でいると、たくさんの人に話しかけられますし、交流の機会が広がりました。

渡航先ならではの魅力や、新たに気づいた点は何ですか。

「ジョグジャカルタ」がとても素敵な場所でした。ご飯もおいしく、気候も最高でした。シャワーは水で浴びていたのですが、それされも楽しく最高の思い出です。渡航先は都心から離れている都市だったので、機会があれば首都のジャカルタにも行きたいです。

プログラム先で大変だったことは何ですか。また、どのように乗り越えましたか。

周りの学生の会話についていけなかったときや、自分の言いたいことをうまく英語で表現できなかったときです。正直つらいと感じることもありました。そうしたときは割り切って日本人学生に頼ることもありましたが、一日の終わりには必ず日記をつけ、「本当は何を言いたかったのか」「次に同じ場面があったらどのような英語表現を使えばよいか」を調べ、整理してから眠るようにしていました。

留学の前後で比較して、成長できたと実感する点や意識が変わった点はどこですか。

最終発表の日に学んだことを、フィリピンからの学生に話しているところです。

留学を通じて二つ学びました。第一に性格面です。私は人と比べがちな性格ですが、他国の学生がとても強いセルフラブを持っている点に惹かれました。ありのままを受け入れながら成長しようとする姿に触れ、自分も前向きに努力を楽しめるようになりました。

第二に学びの姿勢です。大学入学までは座学中心でしたが、この経験から、日常の出来事や正解のない問いからも主体的に学ぶことの大切さを実感しました。

留学経験は今後の人生にどう影響しそうですか。

みんなで記念撮影

直近でいうと就職活動に役立つと考えています。自分に制限を設けず、のびのびと行動できていると思います。もちろん比較してしまう自分の嫌な面が出ることもありますが、「なんでもできるようになる」という挑戦心を持ち、行動そのものを楽しめているのは実践型プログラムでの経験のおかげです。

また、自国のために働きたいという思いも強まりました。大きなことでなくても、社会に貢献できているという自覚を持って働けるかを、会社を選ぶうえで大切にしています。

留学に行こうか迷っている人に一言

海外経験が豊富でなくても心配はいりません。私自身、高校までは座学が中心で、英語を話すことに憧れながらも一歩を踏み出せずにいました。しかし上智大学には、自分を変えるチャンスがたくさんあります。特に実践型プログラムは、その一歩を支えてくれる仕組みです。授業では得られない経験や、一つの目標に向かって協力し合える仲間との出会いがあります。挑戦を重ねることで学びが深まり、自分の世界が広がっていくはずです!だからこそ、迷わず挑戦を楽しんでほしいと思います。

上智大学 Sophia University