原木 風歌さん 全日本空輸株式会社 (総合人間科学部 社会学科 2020年卒業)
留学、課外活動、サークル、ボランティア、インターンシップ。夢をかなえるため、そして自分を成長させるため。大学でさまざまなことに挑戦した学生たちが語る入学から現在までの変化と成長を紐解きます。
高校生の時、父が単身赴任しているフィリピンの職場を一人で訪問したことがきっかけです。働いていたのは、父を除いて女性ばかりでした。フィリピンでは多くの女性が活躍している一方、日本では女性の管理職問題やジェンダーギャップ指数といった話題が絶えません。もともと、社会学者の上野千鶴子さんの本などを通じ、社会学に興味を持っていました。国際的な視点から女性の課題を学んだり議論したりできるのではと思い、総合人間科学部の社会学科を選びました。
高校は特別支援学校に通っており、コミュニティーが狭かったので、大学での知識欲や好奇心は人一倍強かったのかもしれません。4年間で、人と意見を交わすことも、いろいろな挑戦もできるようになりました。転機となったのは、2年次に行ったカナダ・モントリオールでの語学研修です。1か月ほどでしたが、多様な考えに触れることができたと感じています。特に“自分が何をしたいか”“何ができて何ができないか”“どのようなサポートを必要としているか”と三段論法のように、人に思考を伝える大切さを学べました。この経験は今の仕事でもとても役立っています。
社会学科でありながら、メディアに関する授業を幅広く取れるコースに入っていました。ひとつの事象に対して複数の報道機関がどう報じているか分析し、いろいろな視点から物事を見ていくことで、自分の考えをいかに人に伝えて共感を得るかという点を学べたのはとても印象に残っています。また、ゼミで労働社会学を専攻し、社会の仕組みを勉強する機会が得られ、働き方への考えも確立できました。
たくさんの授業を取って楽しかったことから、どんな人も自由に学び、知識を得られる社会になってほしいと感じ、当初はメディア業界に関心を持っていました。しかし、高校時代のフィリピンへの訪問は、とても大きな経験でした。メディアを通して物事を知ることもいいですが、その場に行き、五感で感じ、人と話す……。それを実現できる社会にしたい、私自身も自由にどこへでも行きたいという思いがありANAを志望しました。
今はデジタル変革室イノベーション推進部サービスイノベーションチームに所属し、デジタルトランスフォーメーションの業務に携わっています。お客様やスタッフに向けたデジタルサービスの開発や運用をし、お客様一人ひとりに合わせた情報やサービスの提供により、ロイヤリティーの向上を目指しています。私が手がけるシステムを通じ、「業務がスムーズになった」「助かった」といった声をいただけることが大きなやりがいとなっています。入社当初はコロナ禍で先行きが不安な中、航空業界のことだけでなく、ITの知識も蓄えなければならず大変な日々でした。しかし、期待してくださる方の声もあり、その時々で何ができるのか自問しながら仕事と向き合ってきたのです。
多くの人が思い思いに様々なことを知り、体験できるような社会の実現に、わずかでも貢献できればと考えています。デジタルトランスフォーメーションに携わる中で、いろいろな視点に立ったり、インタビューや観察をしたりと、社会学科での学びが仕事のベースになっているので、それを活かしながら取り組んでいきたいですね。
学生の時しかできないことを全力で楽しんでほしいです。頑張ったものがあれば、社会に出て壁にぶつかったとしても、大丈夫だと思えるはずです。今何をやりたいのか、自分に問いかけてみてください。挑戦することで、きっと想像を超えるものが得られますから。
カナダで学んだ、思いを伝える大切さ
語学研修でカナダを訪れた時の写真です。モントリオールでは、セリーヌ・ディオンが結婚式を挙げた教会を訪問。そんなトリビアを聞けたのも、現地に行ったからこそです。一方のケベックシティーは階段が多いため、坂道をひたすらぐるぐるすることに。この時も三段論法を活用し、現地のコーディネーターと会話をしながら対応策を考えました。
※この記事の内容は、2024年10月時点のものです。
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