実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました

国際連合欧州本部(UNOG)

2022年9月5日~12日に、実践型プログラム「ジュネーブ国際機関集中研修」を実施しました。新型コロナ感染状況を考慮し、昨年度に続いて今年度もオンラインでの開催となりました。

ジュネーブ(スイス)には、国際機関の本部が多く集まっています。このプログラムでは、植木安弘グローバル・スタディーズ研究科教授による指導のもと、ジュネーブで業務に携わる現役職員から講義を受け、各国際機関の役割や機能を学ぶとともに、世界が直面している様々な課題について理解を深めることを目的としています。プログラムは日本時間の夕方から夜にかけて開催されました。ジュネーブだけでなく、チュニス(チュニジア)や神戸・東京(日本)とも接続できたのは、オンライン実施の利点と言えるでしょう。

人権理事会本会議場の天井画

今回は、8つの異なる学科・専攻に所属する学部1年生から大学院生まで計24名が参加しました。ブリーフィングの内容は、労働、保健、気象、防災、外交など広範囲にわたり、いずれも最新の情報が取り上げられる刺激的なセッションでした。また、人権理事会のセッションでは、ご担当者の計らいにより、会議場の議長席やミケル・バルセロ氏が手掛けた天井画を画面越しに見ることができました。各ブリーフィング後は活発な質疑応答が続き、予定終了時刻を超えるセッションも数多くありました。

学部1年生から大学院生まで計24名が参加

このプログラムでは、個々人の関心事に講義から学んだことを反映させたレポート作成が課されます。プレゼンテーションの時間は、今回の研修で学んだことを全員で振り返りつつ、一人ひとりがレポートで取り上げるテーマや構想について発表を行い、担当教員からフィードバックを受けました。参加者のコメントからは、研修前から興味を持っていた分野の知識を深めることができただけでなく、複数の分野の視点を併せて多面的に物事を考える機会にもなった様子がうかがえました。

ジュネーブに渡航することはできませんでしたが、オンライン実施ならではの良さを活かしながら、国際機関が取り組む業務について集中的に学ぶ、大変貴重な時間を過ごすことができました。

上智大学 Sophia University