11月20日、理工学部物質生命理工学科の近藤次郎教授が開発したオリジナル分子模型「BasePairPuzzle(ベースペアパズル)」が、第11回「かわいい感性デザイン賞」優秀賞を受賞しました。
日本感性工学会が主催する「かわいい感性デザイン賞」は、日本を起源として発展した「かわいい」という感性価値の発展に寄与すべく、優れたかわいいプロダクトを表彰するものです。
今回受賞したBasePairPuzzleは、科学教育活動に力をいれる近藤教授が「手のひらでScienceを」をコンセプトに株式会社StudioMIDASの中村昇太氏と共同で開発しました。模型に組み込まれた磁石により、ただ触れるだけで分子同士が引き合ったり反発したりする感覚を楽しむことができるのが特長です。
近藤教授は、「BasePairPuzzleの開発にあたっては、手のひらに収まるフィット感、磁石がカチッとハマった時の心地よい感覚、そして何よりも「分子模型に触ってみたい!」と思わせる「かわいさ」にこだわってデザインしました。
3Dプリンターで作製しているこの分子模型はとても頑丈なので、パーツを組み合わせたり分解したり試行錯誤しながら、分子間相互作用の原理と多様性を学習することができるでしょう。
教育現場での活用はもちろん、新しい分子設計のアイデアを生み出すヒントにもなるはずです。とにかくこのかわいい分子模型に触れてもらって、科学を身近に感じてもらいたいです」とコメントしています。