国際平和デーに鐘打式と記念シンポジウムが行われました

国連が定めた国際平和デーにあたる9月21日には、毎年、ニューヨークの国連本部で平和を祈念した平和の鐘の鐘打式が行われます。数年前から日本でも式典を開催するようになり、これまで芝・増上寺、明治神宮で行われ、今年は聖イグナチオ教会マリア聖堂が会場となりました。全国各地で鐘などを鳴らし、世界の平和と連帯を祈念する式典です。

平和デーシンポ➀
鐘打式で聖歌を披露する上智聖歌隊

実行委員長の長谷川祐弘日本国際連合協会理事(元国連事務総長特別代表)の趣旨説明のあと、上智聖歌隊の皆さんが聖歌を披露しました。そして、正午の聖イグナチオ教会の鐘の音に合わせて、参加者全員で1分間の黙とうを捧げました。

平和デーシンポ➁
黙とうを捧げる参加者の皆さん

その後、三笠宮家の彬子女王殿下からのメッセージが読み上げられ、続いて、髙祖敏明聖イグナチオ教会主任司祭(元上智学院理事長)、千玄室日本国際連合協会会長・裏千家大宗匠、大橋光夫世界連邦運動協会会長(元昭和電工会長)など、各協力団体の代表者からの挨拶がありました。また、小池百合子東京都知事、駐日コソボ共和国大使など来賓から祝辞が述べられました。

平和デーシンポ③
基調講演を行う日本宗教連盟の宍野史生元理事長

鐘打式終了後、本学図書館9階L-911会議室において、「平和と宗教:平和を築く為に宗教が出来ることは何か」と題して国際平和デー記念シンポジウムを開催しました。日本宗教連盟の宍野史生元理事長の基調講演に続いて、各界からさまざまな立場の専門家がパネルディスカッションに登壇。

平和デーシンポ➃
パネルディスカッションに本学の杉村美紀教授らが登壇

世界連邦日本宗教委員会事務局長で石清水八幡宮権宮司の田中朋清氏、本学国際教養学部卒業生でNPO法人Wake Up Japan副代表理事の長川美里氏と共に、本学からは総合人間科学部教育学科の鈴木宏准教授(教育哲学、平和教育)と杉村美紀教授(国際教育学、比較教育学)が登壇し、平和構築における教育の重要性を強調しました。

国家間の対立、地域内での紛争、気候変動、パンデミック、加速する技術革新など、地球規模的課題が山積する現在、すべての人の人権と自由を尊重し国際協力を促進することが重要であり、シンポジウムでは平和構築と宗教の役割について熱心な議論が展開されました。

上智大学 Sophia University