4月1日、2024年度入学式が東京国際フォーラムにて挙行されました。例年同様、午前・午後の2回に分けて実施。本年度は学部生2,846人、大学院生603人、助産学専攻科生9人が入学し、新しい生活をスタートさせました。
式は上智大学管弦楽部の奏楽で始まり、カトリック・イエズス会センターの李聖一神父(午前の部)、アントニウス・フィルマンシャー神父(午後の部)による祝福では、聖書『マタイによる福音』の一節が朗読され、上智聖歌隊・上智大学グリークラブが聖歌を合唱しました。
曄道佳明学長は式辞の中で、「For Others, With Othersという上智大学の教育精神は、変わりゆく社会の中にあっても、ぶれることなく本学が追求、尊重し続けている精神基盤です。皆さんが、学び続けながら人間的成長を果たしていく中で、あるいは社会の中で役割を担う中で、常に強い意識を向けて頂きたいと思います。上智大学という学びの環境で、弱い立場に置かれた人々のために、他者に寄り添うソフィアンとしての成長を個性的に遂げられることを祈念しています」と、新入生を激励しました。
新入生代表による入学の言葉では、秋山小百合さん(文学研究科史学専攻/午前の部)が「多角的な視点で物事を見極めることのできる人間になれるよう、努力を怠らず学びを深めたい」、南田心春さん(法学部国際関係法学科/午後の部)が「仲間と互いに理解を深めると同時に、それぞれが学びを共有し協力することで、他者にどう寄り添うか、寄り添いたいかを模索する機会としたい」と、それぞれ学生生活への抱負を述べました。
サリ・アガスティン理事長は、「イグナチオとザビエルが大切にしていたひとつのキーワードあるいは精神である『Magis』というラテン語の言葉を紹介します。これは英語でbetter(ベター)、日本語で『より良い』という意味です。つまり私たちはより良いものを目指し、学び、行動することを意味します。これから上智大学の環境で学ぶ皆さん、個人として、共同体として、マジスの精神をもってより良い人間、より良い社会を目指しましょう」と祝辞を述べました。
続いて、森本聡上智大学後援会会長が「大学は、今すぐに役立つことを学ぶ場ではありません。上智大学の学びの場は、大学の教育プログラム、大学生活における交友関係を通して、学生一人一人の叡智の基盤を高めるものです。上智大学で培われた皆様の叡智が、For others, With othersの場で活かされることを願ってやみません」と新入生にエールを送りました。
最後に、上智大学管弦楽部の演奏のもと、上智大学混声合唱団アマデウスコール・上智聖歌隊・上智大学グリークラブによる校歌斉唱で幕を閉じました。