ラーム・エマニュエル駐日米国大使が上智大学を訪問

4月27日、ラーム・エマニュエル駐日米国大使が上智大学を訪問し、2号館国際会議場にて特別講演会が開催されました。学生・教職員合わせて約150名が参加しました。

講演するラーム・エマニュエル大使

この講演会は、曄道佳明学長が昨年12月に米国大使館で開催されたウクライナ留学生の懇親会でエマニュエル大使と懇談した際に来訪を要請したことから実現しました。

冒頭挨拶で曄道学長はこの経緯に触れつつ、米国に80の協定校をもつ本学では、かねてより学生の相互留学が盛んで、今後も両国の若者・研究者の交流と協働を促進してゆきたいと語り、本日集まった人々が、エマニュエル大使と直接時間と場所を共有する機会を持てたことについての感謝を述べました。

講演のテーマは Economic Coercion「経済的威圧」。エマニュエル大使は5月に広島で開催されるG7サミットの主要な議題となる、中国による経済的な威圧が問題になっている現状について解説し、この困難な課題の解決のためには、各国が一致団結して協力し、取り組まなくてはならないと述べ、参加者は真剣に耳を傾けていました。

学長(右)の歓迎挨拶
熱心に聴き入る聴衆

講演会の後半は森下哲朗グローバル化推進担当副学長のモデレートによる参加者とのQ&Aセッションが行われました。学生たちからは、経済的威圧について我々はどのように対処すべきか、大学が果たすべき役割は何か、などの質問が次々と寄せられ、エマニュエル大使は、ひとつひとつの言葉に力を込めて丁寧に答えていました。

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学生とのQ&Aセッション
聴衆に語りかけるエマニュエル大使

多忙なスケジュールの合間を縫っての来訪で、Q&Aセッションの後間もなくエマニュエル大使は次のご予定に向かわれましたが、講演会の参加者には、米国の重要な公職を歴任してきた大使から、喫緊のグローバル社会の課題について直に聴き、ともに考える大変貴重な機会となりました。

上智大学 Sophia University