大学の開講科目と高校生対象の探究学習プログラムの連携で高校と大学をつなぐ取り組みに着手
上智大学は、高校生と大学生が探究的な学びで協働するプログラムを2022年度秋学期より全学共通科目として開設しました。探究学習を軸とした新たな高大接続教育の実践となります。
本枠組みは、上智大学などを運営する学校法人上智学院傘下の海外教育事業会社Sophia Global Education and Discovery Co., Ltd.(以下Sophia GED、本社:バンコク)が2020年から実施している高校生向けオンライン探究学習プログラム「せかい探究部」の受講生と、上智大学基盤教育センターが新たに開講した科目「探究的な学びを創る」を受講する上智大学の学生が、探究学習を軸に共に学び合う仕掛けを組み込んだ高大連携参加型授業です。
Sophia GED教育プログラムディレクターと上智大学教員を兼務する新 江梨佳(あたらし・えりか)特任助教を中心とするチームが、包括的にプログラムと授業を設計・展開し、高校と大学を教育実践で接続することを目指した先駆的な取り組みです。
特徴:探究を軸とする連続的な学習活動
大学授業科目の受講学生には、高校時代に「せかい探究部」で学び、本学に進学した修了生も含まれる。高校時代に取り組んだ探究学習をベースに更に発展した学びに取り組むだけでなく、大学生として高校生の探究をサポートする新たな立場となり、「せかい探究部」で培った力を還元している。別途、3-4年次を対象としたインターンシップ科目「SophiaGEDグローバルインターンシップ」(グローバル教育センター開講)も設置しており、この科目の受講生がインターンシップの一環として高大連携授業の企画運営に携わっている。
高校生・大学生にとっての本企画の意義
- 【高校生】自身の探究をきっかけに大学や大学生と関わる機会を持ち、大学生の視点や知識・ネットワーク等のサポートを得ながら現在取り組んでいる探究を深めるとともに、将来的な大学での学びを想像することにつなげる。
- 【大学生】探究学習や研究調査等を実践的に学ぶことで研究や社会活動での基盤となる力を養うとともに、ファシリテーションやリーダーシップ等の社会的スキルを伸ばす。また、高校・大学・社会をつなぐ連続的な学びを意識し、大学での学びを再考するきっかけとなることも期待できる。
実施概要
高大連携の共同授業は全4回。「せかい探究部」受講の高校生が、上智大学の授業に参加する形式で行う。高校生が持ち寄る各自の探究テーマや進捗状況を軸に、プログラム・授業の双方で受講生が学んだことを活かしながら探究を一歩進める取り組みを、「探究コラボチャレンジ」と題して、高校生・大学生混合の少人数グループで一緒に考えて実践する。
2022年度は、11月16日(ガイダンス・交流)、11月23日&12月7日(協働ワークショップ)、12月14日(まとめ・対話)の全4回で高校生・大学生連携でのオンライン授業を実施する。
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