上智大学と新潟県佐渡市が自然環境保全やSDGs推進を目的とした包括連携協定を締結しました

9月1日に佐渡市役所で締結式を実施

協定書を取り交わす曄道佳明学長(右)と渡辺竜五市長(左)

9月1日、上智大学などを運営する学校法人上智学院と新潟県佐渡市は、地域スケールにおける自然環境保全とSDGs(持続可能な開発目標)の推進、そして人材の育成と国際交流の促進を目的とした包括連携協定を締結しました。同日、曄道佳明学長らが佐渡市役所本庁を訪問し、佐渡市長の渡辺竜五氏とともに締結式に臨みました。今後、相互の知見を活かした地域活性化に取り組み、未来の豊かな社会を目指します。

今回の協定締結にあたり、曄道学長は「佐渡市との協働プロジェクトが、島嶼部・島嶼国における先駆的な取り組みとして注目されるようなモデルケースとなることに期待している。教育研究活動の先導的な役割を果たすべく、尽力していきたい」と期待を寄せました。

佐渡市と本学との交流は、本学地球環境学研究科の黄 光偉教授が佐渡市でフィールドワークを実施したことをきっかけに始まりました。佐渡市はときの保護などの環境保全と、佐渡金山遺跡の世界遺産登録などによる経済活動の活性化を両立させる取り組みを推進しています。独自のアプローチで持続可能な発展のための施策を展開する佐渡市とともに、本学が長らく取り組んできた水環境の保全、人口問題、エネルギー問題などのサステナビリティ分野において、黄教授を中心としたメンバーが共同プロジェクトを牽引していきます。

締結式の会場には、代表として選出された地球環境学研究科の学生も出席。「インターネットや書籍で何でも調べられる時代ですが、現地に赴き、自らの目で佐渡市の様子を見て、現地の方から歴史文化などを直接体験して学ぶこと、そして理解に努めることで、私たちの研究がより現実的で実用的なものになると確信しています。そのためにも佐渡市の魅力や活性化について地域の皆さんと一緒に考えていきたい」と今後の抱負を語りました。

上智大学では、地球環境における持続可能性をIsland Sustainabilityという概念に発展させ、地球環境研究所内ユニットを独立する形で、今年度よりアイランド・サステナビリティ研究所を立ち上げました。地球環境研究科の教員を中心としたメンバーが既に国内自治体、産業界、国際機関、海外法人との連携により、産官学で各研究活動に取り組んでいます。さらに新研究所では、国内島嶼部・島嶼国を対象にグローバルな課題と向き合い、共同研究・共同プロジェクトの集合体およびコンソーシアムとして機能していく予定です。

上智大学 Sophia University