第42回「地方の時代」映像祭で文学部新聞学科の学生の作品が奨励賞を受賞しました

向かって左から:大﨑莉子さん、小倉莉子さん、高橋幸愛さん

「地方から社会の今を見つめる」というコンセプトで放送局やケーブルテレビ、それに市民や大学生、高校生らが制作したドキュメンタリーの中から優れた作品を表彰する「第42回地方の時代映像祭」で、文学部新聞学科2年の小倉莉子さん、大﨑莉子さん、高橋幸愛さんのグループが制作した作品が、「市民・学生・自治体部門」で応募があった60作品の中からともに奨励賞に選ばれました。

同映画祭で上智大学の学生が入賞するのは2017年以降6年連続です。入賞した小倉さん、大﨑さん、高橋さんの3人はともに新聞学科でドキュメンタリーを制作する水島宏明教授のゼミに所属しています。3人にとってはゼミに入って初めて作った映像作品がうれしい入賞となりました。

小倉さん、大﨑さんと高橋さんの作品「平和を紡ぐ1ページ」の1シーン

小倉さんと大﨑さん、高橋さんが応募した作品は、「平和が紡ぐ1ページ」です。ロシアによるウクライナ侵攻で罪のない人々の命が奪われている今日だからこそ問われる「平和の大切さ」。「あかちゃんがうまれたひ」「ぼくのかわいくないいもうと」などの絵本を発表して「日常のなかの平和の大切さ・命の尊さ」を伝え続ける絵本作家・浜田桂子さんの活動を追った作品です。ウクライナ情勢を受けて、いま再び注目されている絵本が2011年に出版された「へいわってどんなこと?」。中国や韓国の絵本作家との交流から生まれた絵本です。

審査員2人に企画意図について話す小倉さん

「いのちは ひとりに ひとつ、たったひとつの おもたい いのち。」

幼い子どもでも理解できるわかりやすい言葉で綴られた絵本を浜田さんのインタビューや読みきかせでわが子に伝える母親の感想などを交えた心温まる内容になっています。

「だから ぜったいに、ころしたら いけない。ころされたら いけない。」

「地方の時代」映像祭では贈賞式の翌日、作品を制作した大学生と審査員らがドキュメンタリーについて議論するワークショップが開かれました。審査員から制作意図を問われた時、3人を代表した小倉さんは、「むごい戦争が行われている時代だからこそ、絵本という幼い子どもにも伝わりやすいメディアで発信する浜田さんに注目しました」と答えていました。

関連リンク
  • 「平和を紡ぐ1ページ」の短縮版の視聴はこちら
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上智大学 Sophia University