経営学科の学生たちが居酒屋とリモートワーク推進企業のマッチングビジネスニーズを探るために実証実験を実施

経済学部経営学科3年小阪ゼミ所属学生たちの取り組み

11月16日から20日にかけて、小阪玄次郎准教授(経済学部経営学科)のゼミに所属する学生たちが、居酒屋とリモートワークを推進したい企業のマッチングビジネスのニーズを探る実証実験を行いました。この実験には、IT・R&Dおよびコンサルティング領域のエンジニア派遣事業を展開し、小阪ゼミの活動にも協力している株式会社VSNの社員約40名が参加。ワタミ株式会社が運営するカジュアルダイニングレストラン「TGI FRIDAYS五反田店」でテレワークを行いました。

「居酒屋でいざ!テレワーク」プロジェクトチーム

企画したのは、経営学科3年の魚田 和奏さん、児玉 萌さん、佐藤 和音さん、新 拡樹さんの4人。このチームでは、新型コロナウイルス感染症の影響で、外出自粛やテレワークが拡大する一方、居酒屋など夜間営業がメインとなる飲食店の経営を直撃している実情に着目しました。

居酒屋のビジネスモデル、そして新しい生活様式に即した働き方の在り方を考えるため、同チームは居酒屋とリモートワークを推進したい企業をマッチングさせる「居酒屋でいざ!テレワーク」と題した企画を立案しました。8月下旬、学生たちはワタミ株式会社に飲食業界の現状や事業内容についてヒアリング。10月に同社へ企画をプレゼンし、この度の実証実験への協力を得ました。

実証実験は実際の店舗を使って行われた

実験前のアンケートでは、騒がしさ、セキュリティ、清潔感などへの懸念から、居酒屋の空きスペース活用に肯定的な回答は65%にとどまりましたが、実証実験後のアンケートでは参加者の90%以上が満足回答。92%がまた利用したいとの回答を得ました。

児玉さんは、「全体的に満足度が高く、このビジネスモデルの可能性を見出すことができました。実際に利用して良さを感じた方や再度利用したいと答えた方も多かったです。今回の実証実験の結果を踏まえ、収益が見込めるビジネスモデルをどのように作るか検討を重ねています」と話しています。

難しい状況下でも打合せを重ね実験を実現させた

小阪准教授は、「4人の学生たちは一度も直接に顔を合わせることなく、関係各方面とオンラインでの打ち合わせを重ねてこの実証実験を実現しました。難しい状況下ながら、学生たちが前向きに積極的な取り組みを続けた成果だと思っています」とこの度の取組みを評しました。

今後、同チームはワタミ株式会社に最終報告を行う予定です。また、本プロジェクトは、経済学部経鷲会(経済学部卒業生組織)奨学金にも採択されています。

上智大学 Sophia University