■名前:田中李奈 ■学部学科・学年(留学当時):博士後期課程文学研究科ドイツ文学専攻2年 ■留学時期:2023年4月~2024年3月 ■留学先(国・大学):ドイツ・フライブルク大学 ■留学形態:ライブルク大学ドクターコース交換留学
上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。
学部時代から長いことドイツ文学を勉強してきながら、実際に行ったことがなかったため、留学しようと思いました。博士前期課程では、パンデミックの影響で留学がキャンセルになったので、今回はより行きたい欲が強まっていました。
大学院生に特化したプログラムがあったうえに、私が参考文献として読んでいた研究論文の著者である教授がいたため、迷わずに選びました。
元々留学経験が何度かあったため、大きな不安はありませんでしたが、ヨーロッパに行くことが初めてだったので、治安や金銭的な面は不安がありました。
保険と滞在先です。フライブルク大学の場合は、大学側で住居や保険の情報を提供してくれます。ただ、保険に関しては、上智大学側で入会必須の保険とあちらの大学で必要とされる保険の条件が違ったため、ドイツに到着して早々、保険に入りなおす必要がありました。事前に詳細を確認しておくことをお勧めします。
町中に大学のキャンパスがあるので、活気に溢れています。留学生に対するサポートも細かいところまで行ってもらえるため、住居、保険、ビザに関する問題もすぐに解決できました。担当者も丁寧で優しかったです。
3月と8月に一か月間の語学講座が開講されるので、それに参加すれば大抵の留学生と知り合うことができます。また、寮ごとによってイベントや留学生向けの団体が開催するイベントが毎週あるため、一度でも参加すると多くの人と交流できます。
当然のことながら、ドイツ語または英語の授業のみです。日本よりも、積極的な学生も多く、授業内ディスカッションが多く行われます。しかしながら、そういったゼミ形式の授業は少人数のため自然と慣れていきますし、講義形式の授業はメディアを駆使した授業が多い為、視覚的に理解しやすいかと思います。
旅行です。ヨーロッパにいる今だからこそ行ける多くの国々に観光に行きました。フライブルクは土地柄、ドイツ国内よりもフランスやスイスに気軽に行けるので、留学中は何度も足を運び、国境ならではの多文化を肌で感じました。
ドイツのみならず、様々な国の文化に触れることです。フライブルクはドイツ、フランス、スイスの国境に位置する町のため、変化を必要とされてきました。その影響は未だに残っており、多くの町民がドイツ語とフランス語を話します。地元の料理もドイツらしいものもあればフランスらしいもの、少し離れてイタリアらしいものもあり、一風変わったドイツが味わえます。
ストライキです。3月1日に到着早々、町中に交通ストライキのポスターが貼ってあり、語学講座開始日である初日がその日だったため、1時間歩いて授業に向かわなければなりませんでした。その後も滞在中に何度もストライキが起こり、そのたびに徒歩で大学に向かいました。トラムに乗れば、10分ですが、徒歩だと1時間です。
アイゼナハという小さな町で財布を掏られたことです。日本のカード類は入れてなかったため、最小限の被害で済みましたが、キャッシュカードを盗まれました。アプリで操作できるタイプのカードであったため、すぐに凍結し、カードを再発行するまでの期間は、友人の口座にオンライン送金のシステムを利用して、送金・引き出しをして過ごしました。駅や町、バス停の遺失物センターに登録をしましたが、見つかりませんでした。
ドイツに対する親近感がわきました。日本とドイツはかなり離れた国でありながら、似ているとは話に聞いていましたが、実際に行ってみると確かに似ている部分が多くあると感じました。全く違うところも含めて、ドイツらしさを多く学びました。研究しているなかで、納得できなかった・理解できなかった箇所がわかるようになり、より一層研究が楽しくなりました。
今後、ドイツ語教員としての立場に立つことも増えていきますが、その際に紹介できるエピソードや実体験が詰めたことがとても有意義に思っています。また、多くのドイツ文学研究者と知り合うこともできたため、今後の研究者としての未来に役立てて行けそうです。
留学は行けるときに行くべきだと思います。少しでも若いときにいって、様々な経験を積むことは、必ず将来の自分に役立つので、ほんのちょっとの興味があったらぜひ挑戦してみてください!
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ドイツ文学研究者として見たリアルな国の姿