上智大学はルクセンブルク大学と2008年に交換留学協定を締結し、以降、毎年継続して(コロナ禍期間を除く)学生交流を行っています。また、2012年には初の欧州拠点として、上智大学オフィスをルクセンブルク大学内に開設し、同大学から上智大学への学生送り出しの際の調整や、上智大学からの派遣学生や出張、短期研修者向けの現地での助言サポート等を行っています。
ルクセンブルク大学からは、学期単位での交換留学の学生の受入に加え、本学のサマーセッション(Summer Session in East Asian Studies and Japanese Language)にも、奨学生グループを受け入れてきました。 残念ながら2020年よりコロナの影響で受入は中断していましたが、2022年秋学期からの交換留学受入再開を経て、この夏サマーセッションにも4年ぶりにルクセンブルク大学の奨学生(成績優秀者)10名が来日しました。
来日前の6月6日には、ルクセンブルク大学において、今年度の奨学生に選ばれた学生に対して「ルクセンブルク大学奨学生セレモニー」が開催され、在ルクセンブルク日本大使館の松原大使も出席し、今年度の奨学生に選ばれた同大学の学生に対して賞状等の授与が行われました。学生達は留学への期待を新たにしたうえで、6月28日に来日し、6月30日から7月21日まで上智大学の学生寮に滞在しながら、四谷キャンパスでサマーセッションに参加し、日本語や東アジアをテーマにした様々な分野の授業を受講し、英語での落語鑑賞等も楽しみました。
また、上智大学からは2021年秋より渡航留学を再開しましたが、2022年秋に留学を開始した派遣交換留学生5名の発案で、ルクセンブルク滞在中は授業履修だけでなく、同大学の学生に向けた日本文化紹介を2回企画・実施しました。第1回目は3月24日に習字や折り紙等日本文化を披露する会を、また5月19日にはおにぎりを自分で握って、お味噌汁と一緒に食べる料理教室を開催したところ、夜間にもかかわらず多くの現地学生が参加し盛況な会となりました。
サマーセッションで来日したルクセンブルク大学の学生達は、約3週間の滞在を終えて帰国しましたが、今年の秋からは本学の派遣交換留学生3名が同校に留学予定です。
大学間での本格的な学生交流再開により、教育研究面での連携と共に、今後も活発な相互交流を進めていきます。