「さくらサイエンス・ハイスクールプログラム」インドなどアジア5カ国の高校生が理工学部のラボツアーと模擬授業に参加しました

5月22日、インドなどアジア5カ国の高校生69人が、科学技術振興機構(JST)「さくらサイエンス・ハイスクールプログラム」の一環として本学を訪れ、理工学部のラボツアーや模擬授業などに参加しました。

同プログラムは、海外の高校生に日本の科学技術への関心を高めてもらい、日本の大学・研究機関や企業が必要とする海外の優秀な人材が成長することで、グローバルな科学技術の発展に貢献することを目的としていています。JSTでは、各国から選抜された優秀な高校生を日本に招へいし多岐にわたる交流プログラムを実施しています。今回の高校生訪問の受け入れは、本学がJSTに協力する形で行われました。

本学を訪れたのは、インド、韓国、タイ、ブルネイ、キルギスの高校生69人。理工学部のラボツアーや模擬授業などはすべて英語で行われました。

理工英語コースの紹介をする近藤次郎教授

理工学部には、地球環境問題というグローバルイシューに挑むために、授業・試験・レポート・研究指導・論文執筆のすべてが英語で行われる「グリーンサイエンスコース」と「グリーンエンジニアリングコース」があり、外国人留学生と日本人学生がともに学んでいます。

ラボツアーの前に物質生命理工学科の近藤次郎教授(理工英語コース運営委員長)から、理工学部の特徴である英語コースや、関連しあう学問領域を融合的に学べる物質生命理工学科、機能創造理工学科、情報理工学科の3つの学科について紹介がありました。また、英語コースについては、グリーンサイエンスコースの学生から、日本での生活、キャンパスライフを含む詳しい説明が最後に行われました。

カリキュラムの説明に耳を傾ける高校生たち

続くラボツアーでは、教員と学生が協働で高校生を研究室に迎え入れ、日頃の研究内容を紹介したり、実験装置や器具を見せたり、使い方を教える場面もありました。また高校生からの質問にも学生が丁寧に応じ、最後に一緒に記念撮影をする研究室もありました。

本学学生から研究テーマを説明
実験装置の使い方を教わる高校生
ラボツアー中の記念写真
高校生からの質問に答えるゴンサルベス タッド教授

情報理工学科のゴンサルベス タッド教授による「Current Status and the Future Possibilities of AI」(生成AIの現状と今後の可能性)と題した模擬授業でも、好奇心旺盛な高校生たちが臆することなく質問する姿がたくさん見られました。

最後は、高校生代表の2人から貴重な体験を提供してもらったことに対する感謝のスピーチで締めくくられました。

今回の高校生訪問受入について、近藤教授は「サイエンスに興味をもつ高校生たちということで、ラボツアーのあとには目を輝かせながら自分が見学した研究室の話を友達とシェアしていたのが印象的でした。また、我々教員や協力してくれた学生たちにとっても、自分たちの日頃の研究成果が若者たちの好奇心に火をつけ、次世代のグローバル人材の育成に貢献できる喜びを感じることができる一日になったと思います」と話しています。

上智大学 Sophia University