大阪サテライトキャンパスでシンポジウム「躍動するアフリカ~関西から考える協働への道~」を開催しました

9月18日(日)、本学大阪サテライトキャンパスで「躍動するアフリカ~関西から考える協働への道~」が開催されました。本学では、アフリカを若者が社会で中核的な役割を担う数十年後にグローバル社会でより一層存在感を増す地域のひとつであるという想定のもとに、グローバル化推進の戦略的展開地域と位置づけてきました。
そこで本シンポジウムは、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)が開催されたことを機に、アフリカの発展に日本が担うべき役割と国際協働について、関西に活動拠点を置く産官学それぞれの視点から探ることを目的に開催されました。アフリカビジネスに関わる企業担当者や開発支援団体の関係者に加え、関西在住のソフィア会員(本学卒業生)や高校生など多くの参加者がありました。

アフリカとの共創と協働を考えるシンポジウムを開催
駐在地のガーナで仕立てた洋服をまとって
駐在地のガーナで仕立てた洋服をまとって

はじめに、政府代表/特命全権大使(関西担当)の姫野勉氏が、アフリカ地域との協働発展を考えるうえで、日本が担うべき役割と国際協働についての基調講演を行いました。姫野大使は2017年から2021年にかけて駐ガーナ日本国大使を務められており、現地での経験談を交えた講演の中で、特にアフリカの現状課題として、人間の安全保障に直結する保健・食料・エネルギーの3つを挙げられました。これらの課題解決に、日本の強みである健康・防災・省エネの技術や経験を基とした予防的観点を交えた支援に繋げることが、企業にとっても新たなビジネスや価値を開拓できるのではと話しました。

本学におけるアフリカ地域との取り組みを解説
本学におけるアフリカ地域との取り組みを解説

次に、本学の曄道佳明学長が「アフリカとの交流の成果と今後の可能性」と題して基調講演を行いました。これからアフリカのパートナーとして、日本の大学はビジネスや教育面での交流を促進するリーダー育成という重要な役割を担っている点に言及。本学は研究教育両面からアフリカとの関係をより深めていくことを重要視しています。そこでTICAD8サイドイベントの学長会議に私立大学で唯一参加した経緯や、実践型プログラム「アフリカに学ぶ」のプログラムに込めた思い、本学のアフリカ研究が広域である点を紹介しました。

アフリカにおけるCSR活動について語る多田氏
アフリカにおけるCSR活動について語る多田氏

続いて本学グローバル教育センターの山﨑瑛莉講師が、TICAD8の情報を基にした最新のアフリカ情勢と分析を行いました。
プロフェッショナル・スタディーズで「アフリカの智に学ぶ~サハラ以南アフリカの慣習や文化から~」のコーディネートを担当する永井敦子文学部教授は、文化風習を含めた地域理解の大切さを説明しました。

そしていち早くアフリカ地域への協働事業に取り組んでいる関西企業の実例として、パナソニックホールディングス株式会社CSR・企業市民活動担当室企業市民活動企画課の多田直之氏が無電化地域へのプロジェクト「LIGHT UP THE FUTURE」を紹介しました。このプロジェクトは無電化地域の多いアフリカに再生可能エネルギーを活用した「ソーラーランタン」を開発提供し、コミュニティへの啓発、特に教育での導入を進めることで、支援一辺倒によらない形での自走を目指すものです。

活発なディスカッションが行われた
活発なディスカッションが行われた

パネルディスカッションの後、ダイキン工業株式会社の五味可南子氏(総グ・19年卒)も交えてトークセッションを行いました。在学時に実践型プログラム「アフリカに学ぶ」を履修するなど、本学でのアフリカへの学びを通じて関心を深め、タンザニアでのエアコンサブスクリプション事業に従事している五味氏の現地での体験談に加え、参加者からは各登壇者のアフリカにおける交流の体験談などにも質問が及び、盛況のうちにシンポジウムは閉会しました。

アフリカ地域での学びを考える高校生プログラムを実施

同日、大阪サテライトキャンパスでは高校生向けのプログラムも実施しました。「国際協力、国際機関への道~アフリカ地域への学びを通して~」と題し、本学グローバル教育の中でも特色が豊かなアフリカ地域への学びについて、体験授業とトークセッションが行われました。

体験授業の様子
体験授業の様子

開会の挨拶で曄道学長は「アフリカを学ぶ意義として、一つに自分から遠い存在を知ることは自分を知る近道です。二つにアフリカの役割を知ることで、これからの世界の構図を捉えることに繋がります」と述べました。
山﨑講師による体験授業では、広大なアフリカの地域ごとの特色や魅力を、映像資料も交えながら紹介しました。参加者同士で共有したアフリカに対するイメージの相違について考えたり、在学中に「アフリカに学ぶ」へ参加した卒業生との意見交換を通して、本学での学びを体感してもらえる機会となりました。

卒業生と在校生(オンライン)を交えてのトークセッション
卒業生と在校生(オンライン)を交えてのトークセッション

プログラム後半では、今夏の実践型プログラム「アフリカに学ぶ」を履修した在学生と、同プログラムを受講し企業で活躍する卒業生を交えて、プログラムを履修した動機や具体的な学びの紹介がありました。「大きな目標を持つ現地学生たちの行動力に圧倒され、ネガティブからポジティブなイメージに変わった」「一括りにアフリカという国はなく、地域ごとに違いがあることに気づかされた」など、現地の学生や地域の人々との対話を通した気づきや学びが、その後の進路選択にどう影響があったのかなども話しました。


大阪サテライトキャンパスは、2011年に大阪市北区のサクラファミリア(カトリック大阪梅田教会)2階に開室されました。関西およびその周辺でも上智大学のことをよりよく知ってもらうために、受験生・在学生・保護者・卒業生、そして地域の方々との「知的出会いの場」として、入試広報イベントや公開講座、シンポジウムといったさまざまなサービスを提供しています。イベント開催など詳しい情報は、大阪サテライトキャンパスの公式サイトをご参照ください。


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