11月20日、第11回上智大学全国高校生英語弁論大会「ジョン・ニッセル杯」本選及び表彰式を開催しました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、Zoomウェビナーを使ってオンライン形式にて、大会を実施しました。
今回の大会テーマは、“New Challenges:New Connections Beyond the Pandemic”。
全国から集まった279人の応募者の中から、第一次審査を通過した15人の高校生が本選に挑みました。
本選に選ばれた方は下記のとおりです。
エントリー No. | 氏名 | 在籍高校名 | 学年 |
1 | 木本 光璃 | 富山国際大学付属高等学校 | 3 |
2 | 佐伯 世理菜 | 聖心女子学院高等科 | 1 |
3 | 齊藤 ふじな | 国際基督教大学高等学校 | 2 |
4 | 池田 芽生 | 長野清泉女学院高等学校 | 3 |
5 | フィーナー 雅治 ジョン | 同志社国際高等学校 | 2 |
6 | 坂ノ上 花子 | AICJ高等学校 | 2 |
7 | 稲田 凜理 | 富士見丘高等学校 | 1 |
8 | 西 晏優 | セントヨゼフ女子学園高等学校 | 3 |
9 | 熊谷 華恵 | 東京都立立川国際中等教育学校 | 4 |
10 | 名古屋 アンジェラ ミユキ | 富山国際大学付属高等学校 | 2 |
11 | グドゥラ エリザベス 笑里 | 公文国際学園高等部 | 1 |
12 | 森田 カレン 洋輝 | 神戸市立葺合高等学校 | 2 |
13 | 黒澤 瑠利 | 東邦大学付属東邦高等学校 | 1 |
14 | 勝田 莉子 | 同志社国際高等学校 | 3 |
15 | 市川 涼 | 私立聖ウルスラ学院英智高等学校 | 2 |
厳正な審査の結果、下記の方が入賞されました。
第11回ジョン・ニッセル杯入賞者
順位 | 氏名 | 在籍高校名 | 学年 |
1 | フィーナー 雅治 ジョン | 同志社国際高等学校 | 2 |
2 | グドゥラ エリザベス 笑里 | 公文国際学園高等部 | 1 |
3 | 坂ノ上 花子 | AICJ高等学校 | 2 |
4 | 市川 涼 | 私立聖ウルスラ学院英智高等学校 | 2 |
5 | 勝田 莉子 | 同志社国際高等学校 | 3 |
6 | 池田 芽生 | 長野清泉女学院高等学校 | 3 |
また、英検賞には、富士見丘高等学校の稲田 凜理さんが選ばれました。
優勝者のフィーナー 雅治 ジョンさん(同志社国際高等学校2年)は、パンデミックで世の中がオンラインへとシフトする中、バーチャルなやりとりが、現実の感覚を形作っていく複雑さと危険性に気づき、新しい現実世界の倫理観の問題に取り組まなくてはならないと指摘。また、リモートワークができる職種とエッセンシャルワーカーなどの職種の待遇の違いを取り上げ、社会の価値や収入の不均衡の問題に対する挑戦が求められていると訴えました。
2位のグドゥラ エリザベス 笑里さん(公文国際学園高等部1年)は、パンデミックの原因は過去のものも含め、私たち人間が自然界を利用し、短期的な利益を追い求め続けたことで発生したと訴えました。「今、この場」だけのことにとらわれず、「もっと大きく、もっと長い」視点で考えることで、現在のパンデミックを乗り越えた後だけでなく、将来起こりうる問題を防ぐのに役立つと提案しました。
3位の坂ノ上 花子さん(AICJ高等学校2年)は、諸外国と比較して、日本社会におけるメンタルヘルスへの理解度の低さを問題として掲げ、今回のパンデミックが多くの人にもたらした精神的なダメージについて、個々が自分を大切にし、心を開いてメンタルヘルスについて話すことが改善につながる、という強い思いを伝えました。
審査委員長を務めた藤田保言語教育研究センター長は、「今年度は対面実施の可能性をぎりぎりまで探っていた中で、一時コロナ流行状況が厳しくなり、オンライン実施となってしまったが、ライブでスピーチを聴き、参加者とこの場を共有できることに感謝したい。本選に出場した15名のスピーチはどれも素晴らしく、甲乙つけがたかった。」と振り返りました。
本選の司会は過去のジョン・ニッセル杯で入賞経験のある国際教養学科2年の佐久間 真愛さんが落ち着いて堂々と務めました。
ジョン・ニッセル杯入賞者には奨学金と協賛企業からの賞品が授与されます。奨学金は、上智大学に入学した場合、次の奨学金が4年間授与されます。優勝者には、授業料相当額、2位・3位受賞者には、授業料1/2相当額、4位~6位受賞者には授業料1/3相当額の奨学金となります。賞品は優勝者には優勝カップのほか、1位~3位受賞者には英語学科同窓会より記念の楯、カシオ計算機株式会社より電子辞書が贈られ、本選出場者15名には、協賛企業より英語の学習に役立つ書籍が贈られました。
本選終了後、出場者からは、「出場者全員のスピーチに心を動かされ、刺激を受けた」、「参加して本当に良かった。心の底から楽しむことができ、他の参加者のテーマの解釈がとても感慨深かった」といった声が聞かれました。
本選出場者15名のスピーチは、上智大学オープンコースウェアで公開しています。
上智大学オープンコースウェア 第11回上智大学全国高校生英語弁論大会ジョン・ニッセル杯
第11回上智大学全国高校生英語弁論大会ジョン・ニッセル杯
主催:上智大学言語教育研究センター、外国語学部英語学科
後援:文部科学省、上智大学ソフィア会、上智大学英語学科同窓会、株式会社アルク、カシオ計算機株式会社、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会、株式会社小学館、公益財団法人日本英語検定協会