知識が経験に変わる瞬間。南アフリカで見た歴史と格差
上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。
実践型プログラムに参加しようと考えたきっかけは何ですか。
元々海外に興味があり、何か留学プログラムに挑戦したいと考えていました。実践型プログラムは上智大学ならではの経験であると同時に、短期で予定と両立できる点が決め手でした。
プログラム先(国・大学)はどのように選びましたか。
学生のうちに、アフリカに行ってみたい気持ちがありました。当時3年生の秋学期から交換留学に行く予定が決まっていたので、この春期休暇が実践型プログラムに参加できる最後のチャンスでした。大学1年次に同プログラムの選考で落選しているので、リベンジしたいという思いもあり再挑戦しました。
参加前に不安に感じていたことはありますか。
アフリカは日本から遠く離れた大陸であるため、何かあったときにすぐ自国に頼れないという不安はありました。また、衛生面や長時間のフライトに自分がどこまで耐えられるか心配でした。
プログラム参加のために準備したこと、また、しておけばよかったと思うことはなんですか。
現地で学ぶ内容の予習として、事前講義では課題文献を読み、自分の興味がある点についてプレゼンテーションを行いました。ただ、振り返ってみると、課題文献をもっと精密に読み込むべきだったと反省しています。現地での講義は文献の内容を完全に理解している前提で行われていたため、一部理解が追いつかないときがあったのが悔しかったです。
大学や学生の雰囲気はどのようなものでしたか。
昔ながらの風情ある建物という印象でした。特にLawやSocial Scienceなど文系の棟によく訪問しましたが、自然豊かで快適な空間は上智大学と似ているように感じられました。学生はとてもフレンドリーで話しやすく、TikTokが好きなところなど日本の若者と似ている部分がありました。
どのように交友関係を広げていきましたか。
ステレンボッシュ大学では、アクティブラーニングやハイキング、夕飯など現地学生との交流機会がたくさんあったのでそれらを活用しました。近くにいる学生に、積極的に話しかけるよう心掛けましたね。
また、私はあまりできなかったのですが、他の参加メンバーの様子を見ていると、一緒に写真や動画を撮るなど物理的な距離の詰め方で、一気に仲が深まる印象がありました。
学業以外でもっとも力を入れたことは何ですか。
毎日スケジュールがみっちり詰まっていたのですが、全部に参加して現地の人と時間を共有するよう努めました。(ただ、疲労度に応じてスキップすることもできるので追い込みすぎなくても大丈夫です)
プログラム先ならではの魅力や、新たに気づいた点は何ですか。
人々がとてもフレンドリーなことと、歴史の厚みに魅力を感じました。歴史に関して、キャンパスでの座学では「アパルトヘイト」や「人種隔離」などを知識として学ぶことが多かったですが、実際に現地を訪れ、その実情や深刻さを伝える建物などを見学することで、知識が経験として腑に落ち、より実践的な学びになりました。
最も印象に残っている出来事や、衝撃を受けたことは何ですか。
現地の経済格差に驚きました。都心部は海に面しており、エキゾチックなレストランもあり、私が思う「アフリカ」のイメージとは大きく異なっていました。しかし、そこから車で数分走ると、スラム街や廃墟が広がっており、ケープタウン内の格差を肌で感じることができました。
プログラム参加の前後で比較して、成長できたと実感する点や意識が変わった点はどこですか。
学生メンバーのリーダーとして参加したのですが、初めてのリーダー経験で何をやるにも戸惑いました。「リーダー」という役割を重く捉えすぎて、メンバーとのコミュニケーションがぎこちなくなったり、指名されたときにまごついたりしてしまったこともありました。副リーダーをはじめとする他のメンバーに自分から頼ること、困っても何かしら言葉を発する瞬発力の大切さを実感しました。どんな役割であっても、自分から人に関わりにいく姿勢が大事だと強く感じた貴重な経験でした。
留学に行こうか迷っている人に一言
上智大学は海外プログラムが充実しており、どれか一つでも参加することをおすすめします。たくさん学んで、たくさん楽しんで、視野を広げましょう!