情報をキャッチして動くことが学生生活の充実につながる。
留学、課外活動、サークル、ボランティア、インターンシップ。夢をかなえるため、そして自分を成長させるため。大学でさまざまなことに挑戦した学生たちが語る入学から現在までの変化と成長を紐解きます。
たくさんの選択肢があるから自ら動いて4年間を自分色に(野島)
叶 何か新しいことを始める時、ためらうこともあると思うんですけど、野島さんの原動力は何ですか?
野島 高校で留学した時、アジア人は僕だけで。レスリング部に入ったら同じ階級の子のレギュラーを奪ってしまって、いじめられたんですよね。この状況に負けたくなかったから、ここで何ができるかを考え、黒帯だった柔道の技をレスリングに還元して地道に信頼関係を築いたら大会で3位になって。いじめっ子におめでとうと言われた瞬間号泣して、もう何でもできるし、やったもん勝ちだと思ったんです。
叶 すごく貴重な経験ですね。勉強になります。
野島 外に出れば改めて分かることも多いし、辛くて苦しい気持ちがバネになって成長できることもあると思いますよ。この時、日本人でありアジア人であるアイデンティティを改めて実感したから、大学で留学する時は日本を発信したくて。
叶 どんなことをされたんですか?
野島 柔道部を立ち上げました。部にするために教授を説得したり、練習場所のために民間道場に交渉したり、長く存続できるよう現地の学生を巻き込んで基盤づくりを。振り返ってみると“今しかできないこと”をすごく意識してました。叶さんは学生記者クラブで活躍されているとか。入ろうと思った理由は?
叶 高校の時に上智大学公式LINEで学生記者クラブの記事を読んでいたんですけど、入ろうとは決めていなくて。寮の先輩や前の編集長さんから入学式のインタビューを頼まれたのをきっかけにお話しして、見学もして、入ってみようと。
野島 もともと記事を書くのが好きだったんですか?
叶 全然、まったく(笑)。先輩方がとても温かく、分からないことがあればいつでも聞いて、とすごくいい雰囲気だったのが決め手ですね。アクティブに活動されている先輩が多く、いろいろアドバイスしてくださり、支えてもらっています。
野島 先輩は大事にしないとね。僕も学科の仲の良い先輩に感化されて柔道部を作ったし、就活ではOB・OG訪問もして。先輩にはすごく恵まれたな。
叶 大事にします! 上智入学をきっかけにいろいろ挑戦したくて、元々興味があったジュネーブの国際機関プログラムにも夏休みに参加しました。現役職員や日本政府代表部の方など、それぞれの立場から国際問題について考えるきっかけをもらって面白かったですね。オンラインで今できることを探しつつ、野島さんのお話を聞いて留学もしてみたくなりました。
興味のある様々なことに挑戦して夢をカタチにしていきたい(叶)
野島 留学こそ、自由時間の多い学生のうちの方が挑戦しやすいからね。グローバル教育センターで面談すると、いつまでにTOEIC、TOEFL(※)を何点以上取らないといけないとか、プランを一緒に考えてくれるよ。留学に限らず、4年間の計画をある程度立てておくと、勉強とやりたいことが無理なく両立できるんじゃないかな。
叶 アドバイス、ありがとうございます。就職も計画通りでしたか?
野島 外交官を目指していたけど、海外での経験を通して日本のいいものや伝統文化をもっと発信したくなり、巡り合ったのが電通でした。日本にしかできないサステナブルな社会を築く仕事もしていきたいですね。就活後の今は、日本のいいものは地方にこそあると思ったのと、生産者側をきちんと理解したくて愛媛で農家さんと一緒に働いています。
叶 全然違う方向に進んだんですね。私は今関心があるものを探っている段階で。国際機関に興味はあるものの、どんな専門性が必要なのか、社会に出た時に自分ができることは何か、考えているところです。
野島 先ほどの国際機関プログラムなど、上智に講演に来る一流の人から得るものってすごく大きいから、積極的に参加することは大事だと思う。僕も上智卒の外交官と話すシンポジウムで元駐米大使の方とつながり、特別ゼミに同行したのはいい経験になったし、聞いた話が何かを決断する際の判断材料になるしね。
叶 そうですよね。例えば「国連Weeks」も大学のHPや学内のポスターで大々的に告知されていますし、上智の公式LINEなどから情報を得ることが動くきっかけになりますし。
野島 自分から登録して誰が来るのかチェックするなど、主体的に動くことで大学生活は自分色に染められるはず。上智は選択肢がたくさんあるから、今しかできないことに挑戦して悔いのない4年間を送って欲しいです。
叶 いろんなプログラムだったり留学だったり、夢だったことが現実にカタチになっていく良さが上智にはあると思うので、頑張っていきたいです。
※記事内にある「TOEIC」は「TOEIC® Listening & Reading Test」を、「TOEFL」は「TOEFL®iBTテスト」を指します。
※この記事の内容は、2021年11月時点のものです。