たとえ壁にぶつかっても乗り越えた経験が自信になる
留学、課外活動、サークル、ボランティア、インターンシップ。夢をかなえるため、そして自分を成長させるため。大学でさまざまなことに挑戦した学生たちが語る入学から現在までの変化と成長を7つの対談から紐解きます。
努力を重ねて強みを磨いた、ノルウェーでの1年間。
もともと英語が得意で、卒業を延ばしてでも交換留学しようと決めていました。英語力をもっと高めたい、知らない環境に身を置いてバイタリティーや適応能力を養いたい、福祉先進国として知られる北欧で、実際に暮らしながら社会保障や福祉について学びたい。こうした理由から行先をノルウェーに決めましたが、タイミングとしてはコロナ禍真っ只中。大学からは留学中止と言われていたものの、念のためビザも航空券も取って準備を進める中、渡航1週間前に大学の特例措置として留学可能に! 念願叶って、3年の8月から留学生活がスタートしました。
現地で住んだシェアハウスは、ノルウェーの学生はもちろん、ギリシャ、イタリア、カザフスタン、ガーナからの留学生など、国際色豊か。普段出会えない人と生活を共にすることはとても新鮮で、物怖じしない性格もあり難なくとけ込めました。
反対に苦労したのは、海外ならではのアクティブな授業スタイル。黙って聞く日本の講義とは違い、英語ネイティブの学生もいるグループディスカッションで、なかなか発言できなかったんです。英語に自信があるといっても、世界に出ると自分より上手な人はいくらでもいるんですよね。世界の学生との差を痛感し、悔しさを感じる日々でした。
そこで、授業前にいろいろな文献を読んで予習したり、シェアハウスの友人たちとディスカッションの練習を重ねたり、コツコツ努力しました。日々の積み重ねのおかげか、最終的には自分の意見を自信を持って言えるように。逆境から這い上がる力は、この留学で身に付けることができたと思います。
悩みながらつかんだ、再び世界を目指す未来。
1年間の留学を全力で楽しんだため、本格的に就活を始めたのは帰国後から。留学で培った英語力に加え、柔軟性やバイタリティーが活かせる環境であること、そしてグローバルな舞台で活躍できること、この2つを軸に、航空、商社、海運など、海外とつながりがある業界に的を絞りました。
大変だったのは、情報共有や面接の練習をする仲間がいなかったことですね。友人たちは就活を終えていたため、一人で試行錯誤しながら始めましたが、最初のグループ面接では準備不足でうまく話せずボロボロに。自信がなくなり、モチベーションもダウンしました。この先、志望する業界の面接にもし落ちてしまったら、チャンスがなくなってしまう……。その一方で、面接は場数を踏まないとうまくならないと分かっていたので、とても葛藤しました。
そこで、キャリアセンターの方に相談すると「面接は受けないより受けた方がいいし、反省点も見えてくるから、積極的に受けて慣れていこう」とアドバイスされ、模擬面接もしていただいたんです。実際に回数を重ねると余裕も生まれましたし、似た質問には以前の答えに肉付けしながら話せるようになり、精度もアップしていきました。
最終的な進路は、航空×商社の事業にワクワクしたJALUXに決めました。日本と世界をつなぐグローバルな仕事も、国内の地域活性化事業をはじめとするローカルな仕事も、どちらも挑戦できるところに魅力を感じています。日本を飛び出して、グローバルな舞台で活躍できる人材になりたいですし、面白いと思ったものを商材にして世の中に広めていきたいですね。
※この記事の内容は、2023年10月時点のものです。