「声をあげなきゃ伝わらない」アメリカ留学中に、勇気を出して気づいたこと

野口響子
外国語学部英語学科3年(留学時)

留学先:モンタナ大学(アメリカ)
留学形態:交換留学

上智大学では毎年多くの学生が日本を飛び出して世界各国に留学しています。言語、文化、生活習慣の違いを乗り越えた先に見えたものとは。留学した学生たちの声を集めました。

私はアメリカのモンタナ大学に留学しました。モンタナ州はワクチン接種反対派の割合が多く、コロナに対する意識の差に戸惑うこともありました。

他にも日本とアメリカの「当たり前」の違いに驚いたことがあります。現地ではよく”Reach out (連絡する)”という言葉を耳にしますが、これには「自らの手をぐっと伸ばす」というニュアンスが含まれていると感じています。何か問題が起こった時、日本では何も言わずとも周囲が察知して助けてくれることがあります。また「沈黙は金なり」ということわざのように、無言が時に意味を持つこともあります。しかし、留学中に降りかかった問題には自分で声を上げなければ何も解決せず、問題があることすら認知されませんでした。留学生活を無駄にしたくない一心で勇気を出してReach out してみたことがあります。その時、先生方や友人は不安で泣きそうな私を励ましつつ、あらゆるリソースを使って助けてくれました。Reach out の大切さを理解する良い経験だったと思います。

異文化の中にある新たな「当たり前」を今後も多く知ることで、自分の未来は大きく変わるのだろうと思えた貴重な留学でした。

上智大学 Sophia University