生命倫理研究所は、上智大学の基本理念である「キリスト教ヒューマニズム」と「人間の尊厳」を基盤として、人文科学、社会科学、自然科学の学問領域の統合と融合による、生命倫理学の発展と深化に寄与することを目的として2010年4月に設立されました。アメリカで誕生した生命倫理学は、その後の急激な先端医療技術の発展に対応しながら、ヒト胚、ヒト由来物質、ゲノムなど、医科学研究の問題に集中することになりました。しかし生命倫理は人間の生命に関する倫理であり、人はどう生きるべきかという問いから始まり、広い範囲に及ぶものです。本研究所は、医科学研究の問題に加えて、精神医療、生殖医療、終末期医療、臓器移植などの医療倫理、さらには、医療へのアクセス、児童虐待、老齢者、障害者など、医療・福祉の問題も研究の対象とします。

活動内容

本研究所は年に数度の公開シンポジウムの開催、内部の研究会の開催、国内外の研究機関との連携、研究成果の刊行などにより広く社会との交流を図り、研究に基づいた政策提言を行うことを目指しています。

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