設立以来グローバルな視点で社会正義の促進に寄与
グローバル・コンサーン研究所(以下、IGC)は、人間の尊厳と連帯を脅かすようなさまざまな問題をグローバルな視点から研究し、その成果をもって学生や社会に意識化の場を提供し、さらに実践を通じて変革のための人材を養成することを目的として、2010年4月に設立されました。IGCの前身は、1981年4月に設立され、難民支援研究・活動などで成果を挙げた社会正義研究所であり、アジア、アフリカなど世界の困窮者を対象とした支援活動や調査研究を行うSophiaReliefService(S.R.S.:旧「世界の貧しい人々に愛の手を」の会)の運営にも2016年まで携わってきました。
激動する現代世界の社会正義にかかわる問題に取り組むIGCでは、
- 高みに立って施しをするのでも象牙の塔に閉じこもるのでもなく、困窮者たちの主体性と尊厳にむきあい、人間や共同体相互の連帯をもとめる活動を行います。
- こんにち新自由主義を旗印に日本を含めた先進地域と発展途上地域の双方で貧困や暴力などによる人間性の蹂躙が行われていることを直視し、その解明に努めるとともに、グローバルな視点から対抗の可能性を模索する活動を行います。
主な活動内容
- グローバル化する社会における貧困、暴力、差別等の諸問題についての調査研究
- 2020年度のソフィアシンポジウムや2021年度に第41回を迎える国際基督教大学社会科学研究所との共催国際シンポジウムなど、研究会、講演会等の開催を通じた学生や社会の意識化の促進
- 大震災後の東北の復興を考える学生グループとの協同プロジェクトや学生との協力によるLGBTQ+関連イベントなど、学生との協働活動
- 上智大学と社会との関わりを推進するための学内外諸機関との連携
- インターネット、印刷物等を通じた活動成果の発表
- コロナ禍における「現場からの声」アーカイブ作り(オンライン)