第1章
内をむくな、外の世界に対する思いやりと関心を
緒方先生は1991年に上智大学を離れられてからも、数回本学を訪れ、講演されてきました。本展示ではそのなかで、国連難民高等弁務官在任中の「緊急援助と開発の接点」(1995年10月)と、最後の機会となった「グローバル化の中の世界、私たちへの挑戦」(2009年12月)という2つの講演から、先生のメッセージを紹介していきます。
(1)「緊急援助と開発の接点」(1995年10月28日)
講演内容を取りあげた『上智大学通信』第225号
外の世界に対する思いやりと関心を
国連難民高等弁務官に就任されて4年、本学ではじめて開催された大規模な講演会です。当時取り組まれていた「人道的援助」の現状について、特にNGO(非政府組織)の重要性を強調されました。ソフィア・アーカイブズには、講演の英文原稿が保存されています。



(2)「グローバル化の世界、私たちへの挑戦」(2009年11月26日)
講演内容を取りあげた『上智大学通信』第350号
内をむくな
本学で最後となったこの講演は、「グローバル化」が急激に進行するなかで、「国家」の役割が変化することなどをわかりやすく説明されています。また、世界規模の変革のなかで、上智大生に激励の言葉も投げかけられています。この内容を先生の肉声と写真から振り返ります。

資料番号:映像・音声-広報105 一国繁栄主義は終わった
「自分の国だけが繁栄するというのはあり得ない時代になった。
一国繁栄主義は終わったと私は思っております」
資料番号:映像・音声-広報105 考えることの重要性
「日本の若い方は内向きだと聞いている。上智大学においてはそういうことはないと思うが…世界で活躍している人々は私の周りにたくさんいらっしゃる」
「日本においても内向き思想を抱えている方々が多いのはわかるが、留学のチャンスがあったらつかんで欲しい」
「自分で考え、自分の言葉で話し、自分の確信に基づいて行動すること。将来はあなたたちにかかっている」
資料番号:映像・音声-広報105
講演全音声
※外部サイトに移動します。
資料番号:2009-7-DSC-0022
会場風景