2006年度上智大学シラバス

2006/04/01更新
◆アメリカ音楽史 - (前)
丹野 眞
○講義概要
アメリカのポピュラー音楽の一つCountry Musicの創生・発展の過程を、アメリカ合衆国1920年代から現代に至る歴史を背景に概観します。
「アメリカ研究」の観点から、とりわけアメリカ南部の歴史、社会、風俗やアメリカ的価値観(移動と定住、家族、信仰、夢と成功等)を歌を通して学びます。
文献やエッセイの他に、多くの映像もテキストとして使用して授業を進めます。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(5%)、リアクションペーパー(5%)、後期学期末試験(授業期間中)(80%)
○テキスト
テキストは、初回授業時に入手方法等を報せます。又、授業進行と並行して、プリント類を無料でクラスで配布します。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講
可 (英語学科2 ~ 4年生、他学部他学科生)
○授業計画
14月12日(水)
コースの紹介。 詳しい授業日程表はクラスにて配布。
24月19日(水)
Carter Family:商業的カントリー音楽の創成へ:南東部山岳地帯で演奏・歌い継がれた音楽が商品文化として成立
34月26日(水)
1920年代:歌うスター歌手の誕生、Jimmie Rodgersの生涯と音楽
人種隔離制度下の古い南部社会、南部文芸復興
45月10日(水)
1930年代:ハリウッドの歌うカウボーイたちとWestetrn Music
ルーズベルト大統領とニューディール政策
55月17日(水)
1940年代:カントリーが「酒場の歌」に Honky Tonk Country
第二次大戦:ルーズベルトからトルーマン政権へ:アメリカ合衆国が世界のリーダーに
65月24日(水)
1950年代その1:Grand Ole Opryがカントリー音楽黄金時代を築く Hank Williamsの生涯
アイゼンハワー政権:中産階級が享受する豊かさと順応の時代
75月31日(水)
1950年代その2:カントリーの革命児Elvis Presley ロックンロール旋風
豊かさと順応の陰に反逆の烽火:ビート世代の反抗
86月7日(水)1960年代:"Nashville Sound"に見るカントリーのポップ化と、南部諸州の近代化
ケネディー政権からジョンソン政権へ:激動の60年代
96月14日(水)
1970年代:Johnny Cash,Merle Haggard,Loretta Lynnの歌に見る反逆と伝統的価値
「法と秩序」のニクソン政権から「人権外交」のリベラル、カーター政権へ
106月21日(水)
1980年代:The Judds母娘デュオの歌う古き良きアメリカの価値 カントリーとロックの融合 Alabamaの功績
レーガン政権と金ピカの80年代
116月28日(水)
1990年代:Garth Brooksの歌う新しいアメリカと、新しい女性アーティストの活躍
湾岸岸戦争からクリントン政権へ
127月5日(水)
2000年代:"Oh Brother,Where Art Thou?" に見るアメリカ伝統音楽再評価とDixie Chicksの保守とリベラルの混成
9.11同時多発テロとイラク戦争:国民の団結から二分へ
137月12日(水)
期末試験(筆記、50分) 試験解答、解説、まとめ(40分)
147月19日
予備日(水)

  

Copyright (C) 2006 Sophia University
By:上智大学 学事センター