2006/03/08更新
○講義概要 |
急速に変化する情報環境において、社会的諸問題が噴出している。それにはサイバースペースの拡大をはじめ、デジタル化に象徴される情報技術の普及発展が影響している。表現・報道の自由、市民の権利、そして情報公開・保護、国家による法的規制などの広い分野で多くの課題に直面している。この講義では、諸外国の動向も視野に入れ、近年の事象や講義の時点で起こっている具体的な問題や事例をもとに検討を進める。
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○評価方法 |
リアクションペーパー(10%)、前期学期末試験(授業期間中)(40%)、後期学期末試験(授業期間中)(40%)、小テスト等(10%)
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○テキスト |
田島・右崎・服部(編)『現代メディアと法』 三省堂、1998年 メディア総合研究所編『放送中止事件50年-テレビは何を伝えることを拒んだか-』 花伝社、2005年
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○参考書 |
その都度、授業時に指示するが、以下にあげたものを読んでおくことが望ましい。また、この5月に公開予定の映画「グッド・ナイト アンド グッド・ラック」をはじめ、この講義に関係するTV番組・新聞記事等にも目配りすること。 スタンリー・クラウドほか(田草川弘・訳)『マロー・ボーイズ』NHK出版、1999年 服部孝章編『21世紀のメディア 第2巻 放送』大月書店、1997年
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○授業計画 |
1 | 講義予定と目的 |
2 | 表現の自由とは何か 各国憲法比較 |
3 | 現代メディア状況と特質 |
4 | 表現・メディア規制の動向(1) |
5 | 表現・メディア規制の動向(2) |
6 | メディアの自由と責任 |
7 | 名誉毀損・プライバシー保護と報道の自由 |
8 | 報道被害と救済システム |
9 | 性表現の自由と規制 |
10 | メディアへのアクセス権 |
11 | 放送制度の変遷(1 日本) |
12 | 放送制度の変遷(2 欧米) |
13 | 放送の自由と規制 |
14 | 戦争報道の規制と自主規制 |
15 | 9.11と報道の自由 |
16 | 国際情報秩序と情報主権 |
17 | メガメディアと集中排除規制 |
18 | 個人情報保護法・人権擁護法案 |
19 | デジタル化の進捗と情報環境の将来像 |
20 | 放送の公共性(BBC・NHK) |
21 | まとめとディスカッション(なお、前期・後期の講義の適当な時期に受講者とともに議論する時間を設ける予定) |
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By:上智大学 学事センター
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