1 | 導入: 中世から近世へ 日本史時代区分の問題:マルクス主義史学(社会構成史的認識・法則認識)と実証主義史学(個別認識・アカデミック史学) |
2 | 中世史学と近世史学の考え方:黒田俊雄の「権門体制論」考察 |
3 | 戦国のはじまり: 応仁・文明の乱の史的意義の考察および室町中期の農村変化 中央政権としての室町幕府の崩壊と農村におけるエネルギーの蓄積(気候変動と社会変動) |
4 | 一揆の諸相:土一揆(徳政一揆・国一揆) 幕府、土倉 酒屋、農民の相互依存関係 徳政の効果 一揆の意味 |
5 | 宗教一揆論: 一向一揆 法華一揆: 顕密仏教と異端的新仏教の興隆(13世紀)から真宗、法華宗のそれぞれの発展を基礎とした16世紀宗教状況の概観 |
6 | 戦国大名論:大名領国制の形成(貫高制のプロセス)、戦国時代の「国家」概念 |
7 | 織田信長論(1)「天下一統」と「天下布武」:織豊政権についての学説史まとめ、『信長公記』の歴史史料的価値の検証、信長における「権力power」と「権威authority」と朝廷および幕府 |
8 | 織田信長論(2)安土城:「信長の天下統一イデオロギーの目に見えるしるし」として |
9 | 東アジアの国際情勢と日本:日明勘合貿易のプロセスと東シナ海におけるポルトガルの参入(日欧関係史の端緒) |
10 | 豊臣秀吉論(1):国内統一政策(九州征伐以前) 秀吉は信長の継承者か、オリジナリティーをもった為政者か |
11 | 豊臣秀吉論(2):秀吉の対外政策 朝鮮侵略:日本国内政治の視点、朝鮮半島からの視点、明(中国)の視点の多角的考察による日本の国際的位置づけの模索、「武威」概念 |
12 | 徳川政権成立期の課題:織豊政権との連続性と断続性 |
13 | 寛永期における「鎖国」体制の成立 |