2005年度上智大学シラバス

◆通訳入門(日仏)1 - (前)
野原 道広
○科目サブタイトル
通訳のプロセスの理解と問題認識。ある言語で聞く→理解→記憶→別の言語で再現というプロセスにおいて、何が問題になるか浮き彫りにする。語彙数の有限性(人間の記憶力の限界)が起因する問題もメインテーマ。
○講義概要
特徴:専業の通訳者による授業。実践的内容をできるだけ盛り込む。目標:逐次通訳の体験とその技術の取得。学習言語(仏語)のスキル向上。通訳の準備の仕方など実務手法の紹介。内容・進め方:フランスの高校生向けに書かれた百科事典(仏語)を主に使い単語テスト、翻訳を行なう。これは、調査力、理解力の診断と向上を狙う。受講生による発表(主に日本語)および通訳演習。前期は、短い談話再現(日→日)、短文逐次通訳(日→仏)、音声教材(仏→日)の要約および通訳。通訳する方向(日→仏or仏→日)を毎週交互に変える。宿題(教材)は、インターネットでも配信、提出はメールでも可。講師が科学・技術分野の仕事が好きで多いため、その分野に関する説明が多くなる傾向あり。色々な分野における仏語の知識を増やしたい人歓迎。授業終了時刻が遅くなる傾向あり。授業が仕事のため、休講になる可能性あり。(補講に努める)
○評価方法
出席状況(20%)、授業参画(20%)、前期学期末試験(定期試験期間中)(20%)、小テスト等(20%)
宿題(翻訳:仏→日:テキストおよび音声教材)、要約(仏→日:テキストおよび音声教材)、transcription(仏語の書き取り):これら3つを合わせて計20%。
○テキスト
『単語テスト:百科辞典などをコピーして配布。これまで1回の出題範囲が多く準備の負荷が高いとの意見があったため、減量を予定。扱いたいテーマの新聞や雑誌の記事の提案を歓迎。』
○参考書
大賀正喜『現代仏作文のテクニック(自習用)《多くの生徒にとってはレベルが高すぎるかも知れない。内容を見て、やれそうだったらお勧め。元気と時間がある人向け。アプローチが優れている》』大修館書店、1993年6版
○必要な外国語
フランス語
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
m-nohara@mbg.ocn.ne.jpへメール下さい。授業進捗状況という(過去の)ファイルを送付します。
○授業計画
1授業の方針(責めないけれど、頑張って勉強して欲しい)進め方(単語テスト、宿題、発表など)受講の心得(大変だけど、勉強しただけ得をする)についての説明。講師の紹介。扱うテーマについての希望アンケート。
2単語テストおよび解説(基本的に毎週行なう)
談話を100%聞き取り、再現する訓練(日本語→日本語)(発表形式)
3単語テストおよび解説(以下同様)
仏語(カセット)の聞き取り(要約:日本語)
4自己紹介など一般的な談話の再現。 (日本語→日本語)(発表形式)
5仏語(カセット)の聞き取り(要約:日)
6一般的な談話の通訳。 (日本語→仏語)(発表形式)
7仏語(カセット)の聞き取り(要約:日)
8短文通訳の演習。(日→仏):一般的なテーマ(発表形式)
9仏語(カセット)通訳:仏→日
10会社紹介など実務で出てきそうなテーマについて発表(日本語)と通訳演習(日→仏):例:企業会計、税制、年金制度など(発表形式)
11仏語(カセット)通訳:仏→日
12実務で出てきそうなテーマについて発表(日本語)と通訳演習(日→仏)
13仏語(カセット)通訳:仏→日)
14試験(単語テスト、再現、通訳)

  

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