2005年度上智大学シラバス

◆通訳入門(日英)B-1 - (前)
肥田 良夫
○講義概要
会議通訳をコミュニケーション能力の養成・通訳理論・同時通訳/逐次通訳の基礎と実践・職業の4つの観点から手ほどきする。早い時点で全体的な視野を与える。受講生が各自の言語能力・キャリアプラン・アカデミックな関心に注目し,主体的スタディ・プランを作成し実行するよう指導する。極参加方式のクラス運営で会議運営の基礎を訓練する。履修条件なし。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(40%)、レポート(30%)、前期学期末試験(授業期間中)(10%)、小テスト等(10%)
出席・クラス運営の積極参加・スタディ・プラン実行・議事録提出と品質・基礎能力の向上の度合。
○テキスト
出版されたテキストはない。授業で必要な資料を配布する。
○参考書
複数あるが高価あるいは入手困難なものを含むので授業開始後紹介する。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1平均して技術的トレーニングを50%、その他すべてに50%の時間配分を目標とする。後期から開始する学生のためには簡略化したオリエンテーションを、継続者には記憶の強化を行なう。
2同時通訳の定義。スポーツとしての同時通訳。同時通訳による頭脳回路強化。自己紹介。登録。
3講師の会議通訳者としての仕事の内容紹介。同時通訳の教育訓練法。クラス運営方式。議事録。E-mail。
4グループ分け。役割分担。ラボの使用法。ノートの作成法。議事録の作成法。フィードバックの方法。
5人はなぜ会議をするか。国際学会・社内会議のプログラムと環境。情報交流・意思決定の手順。
6通訳者のパフォーマンス評価法。第1回訓練。第1回測定。フィードバックを課題とする。テープ提出。
71週間のサイクルで自己トレーニングを行なう各自のスタディプラン作成と実行評価。メニュー改善。
8推薦図書紹介。21世紀の日本人のライフスタイル。地域社会と国際社会へのかかわり。
9リピーティング(シャドウィング)/リプロダクションの訓練法と実践
10態度。姿勢。呼吸法。発声。発音。聴くこと。理解するとは。回路を作るには。
11逐次通訳の理論と訓練。英日と日英の共通点と相違点。
12同時通訳の理論と訓練。英日と日英の共通点と相違点。
13TV放送通訳の紹介と実践。
14効果的なプレゼンテーションの構成方法。発表方法。テーマによる5分間スピーチ。
15ゲームとしてのディベートと討論の違い。推論過程。仮説の検証。ディベートの実践。
16サイトトランスレーション。トランスクライビング。
17ノートテーキングの理論と実践。メモとノートの違い。略記法の紹介。
18各自のパフォーマンス評価。第2回測定。スタディープランのレビュー。
19マクロラボとマイクロラボ訓練法による通訳訓練。テープ教材とビデオ教材ならびにパワーポイント使用。
20コミュニケーション・ワークショップ(長時間を要するので休講の補講として休日に行なう。)
21エキストラ・カリキュラー・アクティビティー

  

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