○講義概要 |
日本語の歴史的変化を奈良時代の文法を中心にみてゆきます。授業は、まず、導入として現代日本語文法を概観し、次に、奈良時代の文法を概観します。平安時代以後の重要な歴史的変化を探ります。歴史的差異が文法理論にとってどのような意味をもつかを考察します。授業の目的は、古文を通して日本語の性質を言語学的に説明することにあります。授業は、プリントを中心に行います。教科書はその背景となる基礎知識を提供するものです。
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○評価方法 |
出席状況(20%)、授業参画(20%)、前期学期末試験(授業期間中)(30%)、中間試験(30%)
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○テキスト |
山口明穂・鈴木英夫・坂梨隆三・月本雅幸『日本語の歴史』 東京大学出版会、1997年。
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○参考書 |
George Sansom『An Historical Grammmar of Japanese』Oxford at the Clarendon Press, 1928. Lone Takeuchi『The Structure and History of Japanese』Longman, 1999.
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○授業計画 |
1 | 授業の目的およびシラバスの説明。日本語の歴史的研究の一般注意事項、資料について |
2 | 現代日本語の音韻、奈良時代の音韻および歴史的変化 |
3 | 現代日本語の代名詞 |
4 | 奈良時代の代名詞 |
5 | 代名詞の歴史的変化 |
6 | 現代日本語の名詞の分布と文構造 |
7 | 奈良時代の格助詞なしの名詞の分布 |
8 | 格助詞なし名詞の分布の歴史的変化 |
9 | 奈良時代の形容詞、その活用形および意味 |
10 | 形容詞の歴史的変化 |
11 | 現代日本語の動詞、その活用形および意味 |
12 | 奈良時代の動詞、その活用形および意味 |
13 | 動詞の歴史的変化 |
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By:上智大学学事部学務課
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