2005年度上智大学シラバス

◆ヨーロッパ統合の政治と経済1 - (前)
若林 広
○講義概要
本講では,欧州統合の政治・経済的側面について多角的な考察を加える。前期(1)では,EC設立前から現在までの欧州統合の歴史的展開,ローマ条約等の基本条約の分析とEU法,主要機関の構造・機能とその相互関係,政策決定過程,国際統合・経済統合理論等,後期(2)では農業・通貨・地域開発・漁業等の主要経済政策,対外関係,これまでの拡大の展開と次期拡大の展望,欧州憲法と欧州の将来像等の検討を予定している。
○評価方法
基本的に授業出席と学期末の筆記試験の結果による。
○参考書
田中俊郎『EUの政治』岩波書店
宮島喬・羽場久泣子(編)『ヨーロッパ統合のゆくえ』人文書院
鴨武彦『ヨーロッパ統合』日本放送出版協会
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ヨーロッパ統合の基礎知識
2ヨーロッパ統合の歴史―その大きな流れ―(1)―統合前史―
3ヨーロッパ統合の歴史―その大きな流れ―(2)―第二次大戦後の動きとECの設立―
4ヨーロッパ統合の歴史―その大きな流れ―(3)―統合の停滞と新たなる発展―
5欧州連合の主要機関(1)―委員会―
6欧州連合の主要機関(2)―欧州理事会と理事会―
7欧州連合の主要機関(3)―欧州議会―
8欧州連合の主要機関(4)―地域評議会等、その他の機関と政策決定過程―
9欧州連合の主要機関(5)―欧州司法裁判所・第一審裁判所とEU法―
10ローマ条約・マーストリヒト条約等、主要条約の分析
11国際統合理論―パラダイムの交錯―
12経済統合理論とその実際(共通通商政策・市場統合・通貨統合)
13予備日(文献解題)

  

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