○講義概要 |
J・ベディエ編『トリスタン・イズー物語』(岩波文庫)を手引きとしながら、ヨーロッパに広く伝わる「トリスタンとイゾルデ」の伝説を再構成しながら解説する。ベルール、トマ、ゴットフリートのテクストも実際に読んでみよう。 「愛、12世紀の発明」(セニョボス)という有名な言葉があるように、この時期、西欧における愛の観念が成立した。ヨーロッパ中世における愛、結婚、セクシャリティーの問題についても、ルージュモン、デュビー、阿部謹也の著作等を参照しつつ同様に考察してみたい。
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○評価方法 |
出席状況(25%)、授業参画(25%)、レポート(25%)、小テスト等(25%)
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○授業計画 |
1 | オリエンテーション/授業概略説明 |
2 | トリスタン伝説とは? |
3 | トリスタン物語のあらすじ |
4 | トリスタン物語の系譜 |
5 | トリスタン物語における愛の観念 |
6 | トリスタン物語における死の表象 |
7 | トリスタン物語における罪の観念 |
8 | トリスタン物語における神明裁判 |
9 | 第4回ラテラノ公会議の意義 |
10 | 煉獄の誕生 |
11 | トリスタン物語における改悛のテーマ |
12 | 異端カタリ派 |
13 | トリスタンとエロイーズ |
14 | (※以上の問題を何回かの授業に分けて説明) |
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By:上智大学学事部学務課
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