2005年度上智大学シラバス

◆国文学演習Ⅴ - (通)
小林幸夫
○講義概要
志賀直哉の短編小説を研究する。作品それ自体の言葉の運動に注目して詳細な分析をし、新たな<読み>の可能性を探ることを目標とする。その際、志賀作品において見過ごされがちな時代との関わりを重視し、志賀作品の歴史的意義をも考察したい。
○評価方法
研究発表、授業時の発言、レポート等を総合して評価する。
○テキスト
志賀直哉『清兵衛と瓢箪・網走まで』 新潮社(文庫) 1968年初版
志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』 新潮社(文庫) 1968年初版
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1授業説明、発表担当者の決定
2志賀直哉の人と文学概説
3志賀直哉研究史概説
4「菜の花と小娘」
5「或る朝」
6「網走まで」
7「剃刀」
8「祖母の為に」
9「母の死と新しい母」
10「正義派」
11「清兵衛と瓢箪」
12「出来事」
13「范の犯罪」
14「城の崎にて」
15「好人物の夫婦」
16「赤西蠣太」
17「十一月三日午後の事」
18「小僧の神様」
19「焚火」
20「真鶴」
21「雨蛙」
22「転生」
23「濠端の住まい」
24「山科の記憶」
25「痴情」
26まとめ

  

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