2005年度上智大学シラバス

◆国語学特講Ⅱb - (後)
松岡洸司
○科目サブタイトル
洋学史(2) 蘭学・洋学時代の語学
○講義概要
洋学は広い意味で使うが、ここでは蘭学と英学や仏語学、露学を指すことにし、日本人がいかにして蘭学を学習しようとしたかを追求する。江戸時代の通事も外国語を勉強できた人たちであったが、8代将軍吉宗以降、蘭学を勉強する人たちが生まれた。幕末には英学、仏学も勉強しなければならなくなったことからも、世界が近くなり、日本も開国をせまられることことになった。
○評価方法
総合的に判断する。
○テキスト
プリント配布
惣郷正明『洋学史の系譜』 研究社出版 1984年
グルムス著  杉田玄白他『解体新書訳』
○参考書
箕作阮甫『改正増補 蛮語箋』嘉永元年
青木昆陽『洋学(1)』岩波思想体系
日蘭学会『洋学史事典』雄松堂出版
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1洋学史 蘭学と洋学
2初期蘭学 新井白石・青木昆陽・野口
3和蘭文字略考
4蘭訳筌 前野良沢 明和末年
5蘭学階梯 大槻玄沢 天明八年
6四法諸時対訳 志筑忠雄 中野柳圃
7蘭語九品集 志筑忠雄 西正典
8蘭学梯航 馬場佐十郎
9六格 前篇 吉雄常三(羽栗洋斎)
10蘭学逕 藤林普山
11ハルマ和解(江戸ハルマ) 稲村三伯
12訳鍵 藤林普山
13道訳法爾馬(長崎ハルマ)
14諳厄利亜国語和解(諳厄利亜興学小筌)
15諳厄利亜語林大成 本木正栄

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課