2005年度上智大学シラバス

◆国文学特講Ⅴa - (前)
小林幸夫
○講義概要
森鴎外の歴史小説を読む。乃木希典の殉死をきっかけに森鴎外は現代小説から歴史小説へと転換してゆく。そこには歴史を借りた発表当時の社会に対する批判と個人の内面に対する追究がある。それらを考察するとともに、典拠となった日本・中国の古典や事件の資料との関係、作品に潜んでいる西欧の文学・思想についても言及してゆく。
○評価方法
出席状況、リアクションペーパー、試験等を総合して評価する。
○テキスト
森鴎外『山椒大夫・高瀬舟・阿部一族』 角川書店(文庫) 1967年初版
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1森鴎外の人と文学
2「興津弥五右衛門の遺書」1
3「興津弥五右衛門の遺書」2
4「阿部一族」1
5「阿部一族」2
6「佐橋甚五郎」
7「山椒大夫」
8「魚玄機」
9「じいさんばあさん」
10「最後の一句」
11「高瀬舟」
12「寒山拾得」
13まとめ

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課