2005年度上智大学シラバス

◆国文学特講Ⅳb - (後)
大輪靖宏
○科目サブタイトル
蕉門、蕪村、川柳、一茶
○講義概要
俳句は芭蕉によって完成されたが、それで終わったわけではない。さらに多くの俳句作者の手によって種々の試みがなされている。そういう、芭蕉以後の俳句の試みを年代を追って順次考察していく。特に、蕪村には十分の時間を割く予定である。それは、マンネリズムに堕した蕉風に刺激を与え、独自の試みを行うことによって、俳句をもう一度活気あるものに戻したからである。なお、現在では別個のものに扱われている川柳も俳諧の一種であるという視点から考察の対象とする。
○評価方法
出席が所定の回数に達しない場合は失格とする。
○テキスト
テキストは使用しない。必要に応じてプリントを配布する。
○参考書
堀切実『芭蕉の門人』岩波書店  1991年刊
山下一海『蕪村の世界』有斐閣  1982年刊
黄色瑞華『人生の悲哀 小林一茶』新典社  1983年刊
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1芭蕉の門人(1) 其角
2芭蕉の門人(2) 嵐雪、去来
3芭蕉の門人(3) 丈草、その他
4蕉風以後の俳諧  千代女、太祇、蓼太
5蕪村(1) 写実的な句
6蕪村(2) 人間的な句
7蕪村(3) さまざまな試み
8蕪村(4) 長編詩の試み
9川柳(1) 川柳の成立
10川柳(2) さまざまな川柳作品
11一茶(1) その人と作品
12一茶(2) 種々の試み
13予備日
14試験

  

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