2005年度上智大学シラバス

◆道徳教育の研究 - (後)
内海崎 貴子
○講義概要
「道徳は教えられるか」、この問いを土台にして授業を進め、「道徳」を教えることの意味について考えたい。具体的には、中学校の道徳教育の現状を把握し、道徳とは何か、道徳を教えるとはどういうことなのかを、子どもの道徳性の発達や具体的な道徳の授業実践例の学習、道徳学習指導案の作成を通じて考察する。また、授業方法研究の一貫として、担当者が考案した「差別体験授業」への参加を求める。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、レポート(70%)
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
小・中学校の「道徳の時間」および学校教育における道徳教育を想起
2道徳と道徳教育
道徳教育と心の教育
3「道徳の時間」設置の経緯
学習指導要領における「道徳」の取り扱い
4「道徳の時間」の学習指導案作成
ⅰ学習指導案とは何か ⅱ指導案の書き方
5道徳の時間」の学習指導案作成
ⅲ授業方法 ⅳ資料選択と教材のタイプ
6差別体験授業:Aクラス対象
リアクション・ペーパー①
7差別体験授業:Bクラス対象
リアクション・ペーパー①
8VTR「シリーズ世界の先生・オーストラリア 人は違うのが当たり前」視聴
授業の目的、授業方法についての補足説明
リアクション・ペーパー②
9道徳性の発達
コールバーグとギリガン
10VTR「モラルジレンマの授業 この子のために」視聴、解説
リアクション・ペーパー③
11授業分析
ⅰ価値伝達型授業「クロアゲハ」 ⅱ価値葛藤型授業「この子のために」
ⅲ参加体験型授業「差別体験授業」
12VTR「ワールドテレビスペシャル リノ先生と30人の生徒達」視聴。
リアクション・ペーパー④
13道徳の授業における教師の役割
学習指導案提出
14道徳教育の可能性

  

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