2005年度上智大学シラバス

◆教職概論 - (前)
夏秋 英房
○科目サブタイトル
教師の現状と役割を考える
○講義概要
現在、学校の教師が置かれている状況は厳しいものがある。教育改革により制度やカリキュラムが揺れ動くはざまで、生徒に学力を養いながら心の教育をも達成せねばならない。しかし見方を変えると、教育の地方分権化が進み、学校と教師の裁量が広がって、教師は専門職としてその役割を新たに問われる時代であるとも言える。現代に生きる教師のあり方を考えよう。
○評価方法
出席状況(10%)、リアクションペーパー(10%)、前期学期末試験(授業期間中)(60%)、中間試験(20%)
○テキスト
小島弘道、北上正行、平井貴美代『教師の条件--授業と学校をつくる力--』 学文社 2002年
○参考書
油布佐和子編『教師の現在・教職の未来--あすの教師像を模索する--』教育出版 1999年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1教職への道:教師になることの意味/教員養成カリキュラムの枠組み
2教職の歴史:教師像の変遷と教師論
3教育実習で何を学ぶのか:その歴史・改革・実際
4教師教育の制度(1):教員養成と教員採用
5教師教育の制度(2):現職教育と研修
6教師教育の制度(3)  教員研修の課題
7教師の職務:授業者として/学級担任として/教育公務員として
8教師の日常世界(1):新任教師が学ぶこと/教師文化の存在
9教師の日常世界(2):教師の多忙化/同僚性と協働性
10教師の専門性と力量:教師の力量と資質/新任教師の力量形成
11教師の専門性とその変容:「新たな力量」と指導力/教育実践の協働性
12これからの学校と教師(1):学校経営と教師/教育のアカウンタビリティ
13これからの学校と教師(2):新しいタイプの学校と教師
14期末試験

  

Copyright (C) 2004 Sophia University
By:上智大学学事部学務課