○講義概要 |
脳の働きは,ヒトではおよそ1千億個といわれる神経細胞の作る回路にささえられているが,その機能単位は個々の細胞間の情報伝達である。この講義では,その仕組みの理解を目標にして,神経細胞が使う電気シグナル,化学シグナル,そして細胞内情報伝達の仕組みについて,テキストの他にビデオ映画等を活用しながら解説する。
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○評価方法 |
出席状況(20%) 講義の中で,随時テーマを出題してこれを定期試験またはレポートの問題とする。評価要素80%
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○テキスト |
熊倉鴻之助『講義資料 神経情報の生化学』 私製CD-R版・各年度配布
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○参考書 |
小林春雄・熊倉鴻之助・畠中寛共著『神経情報生物学入門』オーム社
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○授業計画 |
1 | 刺激応答系と神経細胞 |
2 | 神経細胞と電気シグナル |
3 | 〃 |
4 | 神経細胞の作る情報ネットワーク-隣の細胞にはどう情報が伝わるか- |
5 | 伝達物質とシナプス 伝達物質の合成と貯蔵 |
6 | 伝達物質放出の仕組み:開口分泌 |
7 | 伝達物質を受容する仕組み:レセプター |
8 | 化学シグナルを受容した細胞では何が起こるか |
9 | シグナル変換と二次伝達物質 シグナル変換の鍵となる分子-GTP結合蛋白質- |
10 | 二次伝達物質が細胞内に情報を伝える仕組み-CAMPとタンパク質リン酸化- |
11 | リン脂質代謝による情報変換 |
12 | シナプスの形成と可塑性 |
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By:上智大学学事部学務課
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