2006/02/15更新
| ○講義概要 |
これまで学習してきた統計力学と量子力学の応用として,現実の固体中における電子の振る舞いを学ぶ。まず,統計力学の講義では丸かった自由電子のフェルミ面が,現実の固体では驚くほど奇妙な形をしていることを知る。次に,空格子近似から始め,ほとんど自由な電子の近似,強結合近似など,電子状態に関する基本的な近似法を取り上げる。次に応用として,ボルツマン方程式,リンドハルドの誘電関数とフェルミ面のネスティング,磁性(分子場近似)など物性の基礎も易しく解説する。
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| ○評価方法 |
出席状況(20%)、リアクションペーパー(30%)、レポート(50%) レポート及び出席による。
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| ○テキスト |
キッテル固体物理学入門(丸善) 物性物理(家泰弘、産業図書) 固体物理(小林俊一、丸善)
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| ○授業計画 |
| 1 | ブロッホの定理 |
| 2 | 空格子近似とフェルミ面 |
| 3 | 殆ど自由な電子の近似 |
| 4 | 強結合近似 |
| 5 | 自由電子の磁化 |
| 6 | 電気伝導(ドゥルーデモデル) |
| 7 | 電気伝導とホール効果(ボルツマン方程式) |
| 8 | 自由電子の電場応答 |
| 9 | リンドハルド誘電関数 |
| 10 | プラズマ振動 |
| 11 | フェルミ面のネスティング |
| 12 | 交換相互作用と分子場近似 |
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By:上智大学 学事センター
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