2006年度上智大学シラバス

2006/02/24更新
◆集積回路 - (後)
和保 孝夫
○講義概要
前期のデバイス基礎の内容を理解していることを前提として、前半では、CMOSデジタル集積回路について講義する。トランジスタレベルから基本ゲートレベルの構造と動作原理について講義した後に、LSI設計論、低消費電力化技術、フラッシュメモリについて解説する。後半は、バイポーラトランジスタ(BJT)技術について、pn接合の基礎から詳細に議論し、MOSFETと比較しながら、BJTの特徴を解説する。最後に、BJTとCMOSを組み合わせたBiCMOS集積化技術について説明する。
○評価方法
リアクションペーパー(30%)、後期学期末試験(定期試験期間中)(35%)、中間試験(35%)
○参考書
「デバイス基礎」の項を参照
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://wwwsscd.ee.sophia.ac.jp
○授業計画
1序論 集積回路の発展とスケール則
2CMOSダイナミック論理回路 基礎、ドミノ回路
3集積回路設計技術 "スタンダードセル、FPGA、設計手順"
4フラッシュ・メモリ FGFET、プログラム動作
5低消費電力化技術
6中間試験
7PN接合の理論(1) 半導体基本物性のおさらい
8PN接合の理論(2) Fermi準位 状態密度、Fermi準位
9PN接合の理論(3)  電荷密度、電界、電位
          空乏層容量、降伏、
10BJTの構造と動作原理 構造、動作モード、コレクタ電流
11BJTの電流電圧特性 ベース電流、電流増幅率
12BJTの小信号等価回路 gm、拡散容量、fTと高速化
13MOSFETとBJT BiCMOS

  

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