2006/02/26更新
○講義概要 |
イスラームとジェンダーをめぐるさまざまな語りは、極端に単純化される一方で、きわめて微妙で政治性をはらんだ展開もみせている。この講義ではジェンダー論の初歩から始めてそれらの語りを概観し、ジェンダーとイスラーム双方に関する理解を深めることを目的とする。可能な限り、講義と学生の口頭発表を複合して展開する。
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○評価方法 |
出席状況(30%)、リアクションペーパー(20%)、レポート(50%) 簡単なリアクションペーパ2回の他、レポートもしくは講義中の口頭発表によって評価する。
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○参考書 |
ライラ・アハメド『イスラームにおける女性とジェンダー―近代論争の歴史的根源』林正雄他訳、法政大学出版会、2000年 田中雅一・中谷文美編『ジェンダーで学ぶ文化人類学』世界思想社、2005年 ファティマ・メルニーシー『ハーレムの少女ファティマ―モロッコの古都フェズに生まれて』ラトクリフ川政祥子訳、未来社、1998年
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○授業計画 |
1 | 講義のねらいと進め方 |
2 | ジェンダー論とフェミニズム |
3 | イスラームの教義における女性 |
4 | ヴェールとイスラーム |
5 | ヴェールの自発的着用をめぐって |
6 | ハーレムとイスラーム |
7 | 女性性器切除とイスラーム |
8 | ベドウィンの女性たち |
9 | 父権とイスラームと名誉 |
10 | イスラームの普遍と多様 |
11 | エジプトにおけるフェミニズムの展開 |
12 | オリエンタリズムの語るイスラームの女性 |
13 | ジェンダーの普遍と多様、ジェンダー論の普遍と多様 |
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By:上智大学 学事センター
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