2006年度上智大学シラバス

2006/01/12更新
◆中東イスラム史B(近現代)1 - (前)
小牧 昌平
○講義概要
現在のイラン・アフガニスタンなどを含む内陸アジア史研究が最近盛んである。この地域は、伝統的東洋史学においては、西アジア史、南アジア史、中央アジア史の狭間にあって、一小世界とは想定されてこなかった。ここでは、冷戦終結という国際情勢も踏まえ、従来の枠組みでは欠落してきた前近代末期から近代初め(18世紀末-19世紀初)の諸問題を主に取り上げる。後期の2の履修を希望する。
学期末にレポートを提出してもらう予定だが、受講生の授業の取り組み次第で、出席点を重視した上で試験にする可能性もある。
○評価方法
出席状況(50%)、レポート(50%)
○テキスト
プリントを適宜配布する。
○必要な外国語
英語
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1オリエンテーション
2イラン史研究のための工具類
3イラン概要
4イランの特殊性をめぐる議論
5イランにおける諸思想(1)
6イランにおける諸思想(2)
7従来の地域設定の問題点
8内陸アジア史の見直し(1)
9内陸アジア史の見直し(2)
10内陸アジア史の見直し(3)
11英露の角逐とイラン
12アフガニスタンにおける民族と国家
13まとめ

  

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