2006年度上智大学シラバス

2006/03/02更新
◆東南アジア文化論3 - (前)
大石 芳野
○科目サブタイトル
亜熱帯地域に生活する人びとの暮らしと文化が、戦争や恐怖政治によって脅かされた。だが人びとは喪失したものを取り戻そうと逞しく生きる。
○講義概要
米を主食とする東南アジアの暮らしや田園の姿には懐かしさがあり、同時に亜熱帯気候の風土には異国情緒が漂う。またユーラシア大陸の南端に位置するからこそ文化の混合も見られ、時間のゆとりが人びとの気持ちの豊かさにも繋がってわたしたちを魅了する。けれど、時代史を振り返ると、植民地支配や戦争、恐怖政治など決して平穏な時代ではなかった。戦乱の世で、暮らしも文化も脅かされ生命の危機にも瀕した。愛しい家族や仲間を失い、生き延びたもののトラウマに悩まされ化学兵器の後遺症にも苦しむ。それでも人びとは懸命に生きる。歴史を踏まえながら、ドキュメンタリー・ビデオやわたしが撮影したスライド写真なども交えながら授業を進める。
○評価方法
出席状況(30%)、リアクションペーパー(10%)、レポート(60%)
○参考書
大石芳野『あの日、ベトナムに枯葉剤がふった』くもん出版・1992年初版
大石芳野『沖縄 若夏の記憶』岩波書店・1997年初版
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1ベトナム
2ベトナム
3ベトナム
4ベトナム
5ラオス
6カンボジア
7カンボジア
8カンボジア
9参考として
ナチス~アウシュビッツ
10ビルマ
11タイ
12東南アジア~戦争と人間

  

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