2006年度上智大学シラバス

2006/02/26更新
◆東南アジア文化論1 - (前)
上田 広美
○科目サブタイトル
カンボジアの文化
○講義概要
カンボジアの文化について概説しますが、必要に応じて他の東南アジア諸国の文化についてもふれます。東南アジア文化論1と2はそれぞれ単独で履修可能ですが、1はカンボジア文化の豊かさを、2は現代史の中で破壊から再生へと向かう過程を概観することで、同じ文化に対して異なる観点から考える、補い合う関係です。
この授業は単に知識を得るだけではなく、異文化を学ぶことで想像力の幅を広げることを目指すものです。設備的に可能な限りビデオ、写真、音楽等の視聴覚教材を多用し、またゲストも招く予定です。特別な予備知識やカンボジア語運用能力は必要としませんので、これまで東南アジアと縁のなかった方も異文化体験の機会として参加してください。
受講者の人数にもよりますが、教師からの一方通行にならないよう、みなさんの発言を求めたり、毎回コメントを書いてもらったり、ゲストにはみなさんの質問に答えていただいたりと、参加型の授業としますので、良い授業となるようご協力ください。
複数のゲストをお招きする予定でいますが、ゲストの方のご予定によっては、下記の授業計画の各回の内容が前後する可能性があります。詳細は、授業中に連絡します。
○評価方法
毎回の出席カードへのコメントと授業への貢献(約6割)、学期末試験(約4割)で総合的に評価します。試験だけで単位は得られません。毎回コメントの提出を求めることで出席をとりますが、「出席」するためだけの遅刻入室、途中退室等、他の受講生に迷惑となる行為、代筆等不正行為はしないでください。
○テキスト
プリントを配布します。
○参考書
各回の授業時に紹介します。
東京外国語大学カンボジア語研究室『カンボジア缶~開けてびっくり!?12のインタビュー~』東京外国語大学カンボジア語研究室・2001年
東京外国語大学カンボジア語研究室『いい話はカンボジアにある~在日カンボジア人十人へのインタビュー~』東京外国語大学カンボジア語研究室・2002年
東京外国語大学カンボジア語研究室『地球社会における日本人の役割~カンボジアを事例として~』東京外国語大学カンボジア語研究室・2003年
○他学部・他学科生の受講

○ホームページURL
http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/cam1/sophia/
○授業計画
1東南アジアの中のカンボジア(東南アジアの多様性についてクイズ形式で考えます)
2日本の中のカンボジア(カンボジアに対するイメージを挙げ、そのイメージがどれくらい正しいものかを考えます)
3ことばのしくみ(カンボジア語がどのようなことばであるか概観します)
4語彙とイメージ(語彙の特徴、文化を背景とした慣用句について学びます)
5ことわざ、なぞなぞ、名前(なぞなぞをはじめとする独特の考え方に挑戦します)
6衣・食・住(人々の暮らしについて、布を使った実演をしながら学びます)
7映像(外国映画から国産のホラーまでの映像をみます)
8音楽(伝統楽器からポップスまでを聴きます)
9芸術(古典芸能から現代絵画までを学びます)
10ゲスト・スピーカーを迎えて(伝統芸能の実演をみて、お話を伺います)。ゲストのご都合によっては日程の変更もあり得ます。
11文学(数多い詩形から現代社会を描いた小説までを読みます)
12信仰(仏教からお守りまで信じられているものを紹介します)
13カンボジア人ゲスト・スピーカーを迎えて(講義をふまえた質問をしてみます)。ゲストのご都合によっては日程の変更もあり得ます。

  

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