2006年度上智大学シラバス

2006/03/03更新
◆東南アジア政治論3 - (前)
坪井 善明
○科目サブタイトル
ヴェトナムの歴史、社会、経済、政治
○講義概要
拙著『ヴェトナム「豊かさ」への夜明け』(岩波新書)と『ヴェトナム現代政治』(東京大学出版会、2002年)を教科書としながら、ヴェトナムの
歴史、社会、経済、政治、文化等をトータルに学習する。どんな人々が住み、どんな暮らし方をして、どんな食べ物を食べ、どんな歴史を背負って
生きているのか。また、どんな政治体制の下で暮らし、これからの将来を
どのように構想しているのか、などを日本社会だけでなく、中国、韓国、
ASEAN諸国と比較しながら学習していく。その他の参考文献は授業中に
指示する。
○評価方法
出席状況、授業参画、レポート
 毎回、感想表を提出してもらう。
○テキスト
坪井 善明『ヴェトナム 「豊かさ」への夜明け』 岩波新書(1994年、新版改訂中)
坪井 善明『ヴェトナム現代政治』 東京大学出版会、2002年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1自己紹介、授業の全体的なスケジュール、
「ヴェトナム人は朝食に何を食べているか」
2中国の影響、1000年間の中国の直接支配、漢字、科挙制度
3度重なる侵略,明朝の侵略、焚書坑儒、中越戦争、
4南進、54の多民族国家、チャンパ王国、
5隣国としてのカンボジア、カンボジアとヴェトナムの比較、
ポルポト派、カンボジア和平プロセス
6ヴェトナム社会の特徴;識字率の高さ、長寿、「平和と近代を知らない
東アジア・東南アジア社会」
7外国人への不信感、小商人世界、地縁血縁
8何故ヴェトナムはアメリカに勝ったか?ホーチミン
9共産党、国家、軍
10ドイモイ政策とは何か
111986-2006の20年の歩み
12経済発展の3つの切り札
13アジアの社会主義
14外国援助と海外投資

  

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