2006年度上智大学シラバス

2006/02/18更新
◆グローバル・ガバナンス1 - (前)
太田 宏
○科目サブタイトル
グローバルな課題への多元的アプローチ
○講義概要
世界的課題の規模の拡大や多様性に加えて、国際関係上での行為者も多岐にわたってきた。国民国家あるいは政府や国連などの国際機関は課題解決に関して依然として中心的な役割を担う必要があるが、多国籍企業、マスメディア、互助団体や民間の非営利団体などの様々な行為主体が、個人、地域、国、世界のレベルで協力していく必要が生じてきた。また、あらゆるレベルで、様々な行為主体が政策決定過程に参加できるシステムも求められている。グローバル・ガヴァナンス概論Iは、グローバル化現象やグローバルな課題を認識した上で、われわれが主体となる「グローバル・ガヴァナンス」参加の必要性とその方法を学ぶ入門コースである。
○評価方法
出席状況(10%)、授業参画(10%)、レポート(10%)、前期学期末試験(授業期間中)(70%)
授業期間中のクラス討論の参加者には、試験の代わりにレポートの提出による成績評価法を採用する場合もある。
○テキスト
Seitz, John, "Global Issues: An Introduction" Blackwell, 2001
○参考書
国連開発計画『人間開発報告書2005』国際協力出版会、 2005年
渡辺昭夫、土山實男編『グローバル・ガヴァナンス―政府なき秩序の模索』東京大学出版会、2001年
○他学部・他学科生の受講

○授業計画
1Introduction:
   講義全体の説明
   様々な行為主体について
2グローバリゼーションとは?
3長期的な国際政治変動シナリオ
4・開発とは?
・三つのアプローチ
・国連ミレニアム・サミット
・ミレニアム開発目標
5世界の人口問題とグローバル・ガバナンス
6世界食糧問題の政治経済学的考察
  (ビデオ:ETV 特集『世紀を越えてを読む:食糧』)
7・食糧問題をめぐるガバナンス
・日本のと食糧安全保障に関する一考察
8エネルギー問題の国際政治経済
9地球環境問題とグローバル・ガバナンス―その1
「地球気候変動問題」
10地球環境問題とグローバル・ガバナンス―その2
「成層圏のオゾン層の保護と生物多様性の保全問題」
11地球環境ガバナンス
12クラス討論
13前期期末試験(授業期間中)

  

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